なぜ、We Supportは、2.5億円分以上もの食品を支援できたのか? 〜どうすればいいか?の課題を紐解き支援プラットフォームへ〜
ORD’s episode1.支援した総額は2.5億円分のプラットフォーム「We Support」とは?
早速ですが、「WeSupport」という新型コロナウィルスの治療などにあたる医療機関(コロナウィルスへの対応をしている病院)の食の課題解決を行う支援プラットフォームをご存知ですか?
「WeSupport」は、一般社団法人RCF、オイシックス・ラ・大地株式会社(以下、ORD)、ココネット株式会社(セイノーホールディングスグループ)が連携し、医療従事者が欲しい食品の情報と、支援を希望する企業や団体をマッチングし、物流を取りまとめる役割を果たすために、本年4月20日に立ち上げました。本年8月21日時点で、支援に賛同し食品物資を無償提供いただける84社のサポート企業や、寄付金による支援を受け東京都と神奈川県の感染症指定医療機関を中心に、74カ所の医療機関に向け、28万食、金額換算では2億5千万円分以上の食品支援を行いました。
「WeSupport」が立ち上がった背景には、医療現場では寝る間も惜しんで感染予防や診療などの業務にあたっているため、満足に食事を取れていない、栄養バランスが取れないなどの問題があります。
また、そんな医療従事者を応援をしたい企業から、個別に医療機関に連絡や物資が届くなどの負担を最小限にする、例えるのであれば「善意のありがた迷惑にならないようなプラットフォームを作る」という目的がありました。
では、なぜ、どのような考え方から、「WeSupport」というプラットフォームが立ち上がったのでしょうか?
今回のnoteでは、そのバックストーリーをお届けします。
ORD’s episode2.「支援したいけど、どうすればいい?」という悩みを解決したかった
実はORDは、創業以来、災害等が発生したとき、いち早く支援を行ってきました。これまでの支援の経験から、ある課題を見つけていたのです。
それは「支援したいけど、どうすれば良いかわからない人たちが多くいらっしゃる」ということです。
災害や有事が発生したとき、誰もが支援をしたいという想いをもっています。
しかし、なかなか現地や現場の情報にアクセスすることはできません。
情報不足の結果、現場で本当に必要なもののニーズを把握しきれず「とにかく足りなさそうな物資を送る」というアクションをとる方も多くいらっしゃいます。
そのアクションが、引き起こしてしまうのが「ニーズと物資のミスマッチ」でした。
例えば、必要以上に毛布や衣服が集まってしまい、保管場所の確保や過剰物資の廃棄等、本来は復興に充てられるべきコストが、そちらに割かれてしまうということもあります。
「WeSupport」では、最前線で病気と戦う医療機関のみなさんが、職務に集中していただけるように、そのような事態が絶対に起きてはいけないという想いがありました。
ORD’s episode3.命題は「医療現場の本当のニーズ」と「安全な配送方法の確保」
WeSupportの立ち上げにあたり、もっとも検討を重ね、配慮したのが、下記の二点です。
1.医療現場の本当のニーズのヒアリング
2.安全な配送方法の確保
まず、医療現場のニーズの把握は、これまでの経験から、必ずすべき最重要要件でした。
「いま、どんな食品が本当に必要か?」「医療現場で役立つ食品はなにか?」
正確な情報を把握するため、WeSupportのメンバーが必死にヒアリングを重ねました。
また、そもそも感染者を増やしてしまっては、元も子もありません。
「感染しない」「感染させない」
この2つの視点から、徹底した安全な配送方法を模索しました。
これらの地道な努力が実を結び、ニーズにマッチした食品の提供と安全な配送方法を実現しました。
食品提供を希望する企業からは、食品・飲料を所定の倉庫に集め、集まった食品・飲料を組み合わせたセットを作り、病院側にニーズを聞き、セットなどから選んでもらい、配達するというスタイルを採用しました。また、食品受け渡しの際には、病院側の負担にならないよう、病院の出口や玄関前など指定の場所を決め、非対面で受け渡す「置き配」の方法を採用したました。配達員は消毒などを徹底しマスクを着用していますが、接触しないことで、ウイルスを持ち込むリスクなどを最大限軽減にも務めています。
ORD’s episode4.継続的な支援の輪は大阪府にも拡大
「WeSupport」の取り組みは、多くのメディアのみなさんに取り上げられたこともあり、その支援の輪を着実に、地道に拡大してきました。
冒頭でご紹介した2.5億円という数字は、日本中のみなさんの医療支援者を応援したい、感謝の気持ちを届けたいという想いを、本当のニーズを把握して運営するプラットフォームという形で実現したことで、届けられた支援の数字です。
全国的にみても、大阪府は感染者数、重症病床使用率が上昇していることを背景に私たちの支援の輪は、本年8月26日より、大阪府と協力し、大阪府内の感染症指定医療機関を中心に支援を開始しました。8月中に、まずは3か所の病院へ向けて食品物資のお届けを開始していま
す。大阪府は、府内の病院に向けWeSupportの取組みを紹介するなどし、支援を推進します。もちろん、感染拡大防止と病院側の受け取り負担軽減のため配送は非対面で行います。
これからも、ORDは「食の課題解決」という企業姿勢のもと、食で誰かの課題を解決し、より豊かな生活につながるための仕組みを作り続けていきます。
もし、食の支援にご興味のある企業様がいらっしゃいましたら、ぜひWeSupportのHPをご覧ください!
https://wesupport.jp/
これからもnoteでは、ORDがどんなことに取り組んでいるのか?をご紹介していきますので、ぜひ、応援をお願いします。
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publicity@oisixradaichi.co.jp
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