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【募集終了】北東北の山菜食文化と向き合う旅-平野部の農家と山間部のマタギの山菜文化をめぐる3日間-(おいしい学校)


おい研フードツーリズムとは

おい研フードツーリズムは、食にまつわる「1つの問い」を軸に、キュレーターが見つけ出した全国各地の食の現場を訪れ、味わい、交流する原体験から食を探求する旅です。
普段なかなか繋がることが難しい生産者や職人、長年地域で暮らしている人々を訪ね、リアルな食の現場だからこそ得られる知見から問いを深めていきます。

どんな旅?

2023年1月に開催した第一弾では「消えゆく食文化をどう継承していくか」という問いを探求しました。今回、おい研フードツーリズム第二弾の問いは、「東北地方ではなぜ多様な山菜を食べる文化が今も愛されているのか」

秋田のまたぎ文化に触れ、郷土料理など地域に根付く営みを体験し、東北の人たちに脈々と受け継がれている”山菜愛”を体感するのがこの旅の趣旨です。北東北の中でも地理的に異なる3カ所をめぐり、その食文化を比較しながら、東北地方における山菜愛と食文化継承を探求する72時間のおいしい旅です。

この旅で出会える方々。
左から、佐藤ひとみさん、あかつきの会の皆さん、マタギの船橋陽馬さん

※お申し込みはこちらのフォームからお申し込みをお願いいたします。

この旅のキュレーター

今回の旅のキュレーターは、小林淳一氏。食文化を題材にした書籍を手掛ける編集者であると同時に、編集手法を用いて食を中心とした生活文化を観光コンテンツ化しています。まだ価値として知られていない”未価値”を価値化することをミッションとし、「絶滅危惧食」を記録することをライフワークにされています。

*小林淳一(こばやし じゅんいち)
編集者/株式会社コバヤシライス代表。雑誌「metro min.(メトロミニッツ)」「旬がまるごと」など3ブランドを立ち上げ、創刊編集長を担当。『ハーブ中華・スパイス中華・発酵中華〜中国少数民族料理』『旧フランス領インドシナ料理〜アンドシノワーズ』『津軽伝承料理』など。

小林さんの活動のひとつが、津軽伝承料理の活動を行う「あかつきの会」の取材活動。100回以上青森に通いつめ、書籍『津軽伝承料理』を刊行、観光ツアーの開発などに携わっています。おい研フードツーリズム第一弾の北東北フードツーリズムでも、津軽あかつきの会の「伝承料理」の体験を中心に、小林さんならではの視点で旅を編集していただきました。

旅のテーマは?

第二弾となる今回の北東北ツアーのテーマは「山菜」

古来より日本人は野山に自生する山菜を食してきました。特に、日本列島を縦断する日本アルプスより東側には山菜を食す文化がいまだに一般的に根付いています。たとえば、食べる山菜のバリエーションが豊富で、家庭でも至極ふつうに山菜が食卓を飾り、居酒屋などでも季節になると山菜を使ったメニューが居並ぶなど……暮らしの中で山菜が息づいている感覚なのです。

山菜の食文化に関わる、東日本と西日本との大きな差は冬。日本アルプスを隔てて東側は、雪深く冬は作物を育てることができません。そのため4,5ヶ月は新鮮な野菜を食べられない状態が続きます。そんななか、雪解けがまだ終わらないうちに最初に顔をだすフキノトウは喜ばしいもの。
山菜をありがたく感謝して食べる風潮が生まれ、今なお感覚として根付いているのではないかと言われています。

北東北をフィールドに山菜の食文化を探求する、今回の旅の着眼点は大きく2つ。ひとつめは「山菜の食文化は今なお継承されていること」。ふたつめは「山菜の食文化における地域性」です。

山菜の食文化は今なお継承されている

興味深いのは、一般的には郷土の食文化が、消えてゆくと言われているなか、山菜の食文化は今なお、都市部であっても若い人の間にあっても根付いているのです。

山菜の食文化が残っていることの要因のひとつに、「感覚としての”山菜愛”があるのではないか」というのが今回の探求におけるポイントです。

青森県の津軽地方には「つるめきある」という言葉がありますが、これはシャキシャキとしつつもぬめりを感じる独特な食感を持つ「ミズ」という山菜を食べた時にそのおいしさを表現する言葉です。「ミズ」自体は東北から九州まで生育しているのですが、食用として見向きもされていないエリアもあるのだとか。実際、この表現を知っている人は少ないのではないでしょうか。

「つるめきあるね」と言うと、「あーあれね」となるところはミズなどの山菜を食べることが市民権を得ている証拠とも言えそうです。

「ミズ」の水物

この山菜愛を体感するべく、山菜を採りに行ったり、新鮮な山菜を調理して食べたり、山菜を保存したり、現地で迎えてくださる方々に同行し、山菜づくしの体験ができる予定です。

山菜の食文化における地域性

今回のフィールドとなる青森県・岩手県・秋田県の北東北と呼ばれるエリアは、中央に走る奥羽山脈を境にして、日本海側と太平洋側とで異なる地理的な条件とそれによる気候の違いによって、食文化が大きく異なります。もっとも大きな違いは主食で、これについては前回のおい研フードツーリズムで取り上げました。

ただし、山菜については日本海側も太平洋側も同じ環境の山に入って収穫するため、採れる山菜やその食べ方もほぼ同じになるのです。また、寒い北東北では雪が積もらないエリアでも厳しい寒さのため、農作物を育てることができません。そのため冬場をしのぐ保存の知恵が根付いています。冬を超えて春を知らせる山菜ですが、同時に次の冬に備えて食材を保存する時期の始まりでもあるのです。

*津軽あかつきの会のお膳
左から春・夏・秋・冬。どの季節にも山菜が食卓に欠かせません。

今回めぐるのは、岩手県八幡平市の「佐藤ひとみさん」、秋田県北秋田市の「阿仁根子」、青森県弘前市の「津軽あかつきの会」です。太平洋側の山側・日本海側の平地・山のど真ん中にある集落。この3つの地形的な違いと、山菜に対する解像度の違い(これについては実際にそれぞれにお話を聞きながら体験しましょう)がヒントになりそうです。

旅の行程は?

・日程:◉2泊3日コース:2024年5月17日(金)-5月19日(日)
    ◉1泊2日コース:2024年5月18日(土)-5月19日(日)
・集合:◉2泊3日コース:JR角館駅(秋田新幹線「こまち号」乗車)
    ◉1泊2日コース:JR沼宮内駅(東北新幹線「はやぶさ号」乗車)
・解散:JR新青森駅
・価格:◉2泊3日コース:大人¥85,000
    (児童:¥65,000 / 乳幼児:¥40,000)
    ◉1泊2日コース:大人¥65,000
    (児童:¥50,000 / 乳幼児:¥35,000)
・定員:20名
・期日:2024年5月7日(火)まで(定員に達し次第締め切らせていただきます)
※価格は全て税込です。
※宿泊費、旅程表に含まれる現地での飲食、コンテンツ体験費、大型バスでの現地の移動費込みの料金です。
※ご自宅から集合場所までおよび解散場所からご自宅までの交通手段は含まれておりません。各自でご手配のほどお願いいたします。
※「児童」は、食事・布団ありのプランです。「乳幼児」は食事・布団なしで同伴者様とシェアやお子様用のご用意をしていただくプランになります。

行程と訪問する各ポイントの説明を記載したGoogle Mapsはこちらからご覧いただけます。
集合場所から解散場所までの道中は、チャーターした中型バス(1台)で移動します。移動距離が長いので、トイレなどの休憩は随時設けます。

旅程の詳細は?

「一人ではできない体験を」とキュレーター自ら足を運び、選び抜かれた体験の数々です。食文化を探求することはもちろん、春の東北を楽しむコンテンツもあります!

"旅で出会える人"と"体験できること"は随時ニュース配信としてまとめていきますので、ぜひご覧ください。

持ち物について

◉パッキング
集合地(JR角館駅)から解散地(JR新青森駅)までバスで移動するため、徒歩で大きなお荷物を移動することはありません。また、お荷物はラッゲージスペースに入れられますので、スーツケースでご参加くださっても問題ありません。各体験先で必要なお荷物や貴重品を持って行けるようハンドバッグやトートバッグを持参されることをおすすめします。

◉服装・靴に関して
山歩きをしながら山菜を摘む体験をします。そのため長袖・長ズボン、汚れても良い靴、軍手のご準備をお願いいたします。また、天候次第ではレインコートやレインブーツがあると良いかもしれません。(小雨決行。)

◉宿泊施設でのアメニティ
宿泊先は2泊とも温泉旅館です。浴衣・ハンドタオル・バスタオルは用意されています。また浴場にはボディソープ・シャンプー・リンスのご用意があります。ただし、歯ブラシ・歯磨き粉・カミソリなどのアメニティのご用意がありませんので、各自ご持参いただければ幸いです。

◉その他あると快適なアイテム
・虫除け:虫に刺されやすい方は、山に入る際に虫除けで対策できると良いかもしれません。
・帽子:外での体験がありますので日よけ対策としてもあると便利です。

予約はこちらから

ご予約は、こちらのフォームからお申し込みをお願いいたします。

ご不明点、ご質問がございましたら以下のメールアドレスまでお問合せください。
お問合せ先:academy@oishii-mirai.com


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