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【予約終了】真冬の北東北。山脈を隔てて、大きく異なる2つの食文化と伝承料理を旅する。おい研のフードツーリズム。

おい研フードツーリズムとは?

おい研フードツーリズムは、食にまつわる「1つの問い」を軸に、キュレーターが見つけ出した全国各地の食の現場を訪れ、味わい、交流する原体験から食を探求する旅です。
普段なかなか繋がることが難しい生産者や職人、長年地域で暮らしている人々を訪ね、リアルな食の現場だからこそ得られる知見から問いを深めていきます。

どんな旅?

第一弾の問いは、「消えゆく食文化をどう継承していくのか。」
豪雪地帯として名高い青森県の津軽地方の弘前市で、25年前から地域の食文化を後世へと受け継ぐために活動を続ける農家の女性を中心とするグループ「津軽あかつきの会」。彼女たちの「伝承料理(活動)」を味わい、体験するのが、この旅の趣旨です。
今回は、彼女たちが作る郷土料理をより深く理解するために、岩手県から青森県を巡り、山を隔てて全く異なる2つの食文化を体験しながら比較していきます。いわゆる「北東北」と呼ばれるエリアの中で「骨格まで違うのか?」と思わせてくれる食文化を五感で体験しながら、伝承料理について探求する72時間のおいしい旅です。

※ご予約はこちらのフォームからお申し込みをお願いします。

この旅のキュレーター

今回の旅のキュレーターは、書籍「津軽伝承料理」編集者でもある小林淳一氏。10年前、青森県観光国際戦略局にて観光アドバイザーとして活動する中で、津軽伝承料理の活動を行う「あかつきの会」に出会い、おばあちゃんたちの叡智の詰まった調理法とそのおいしさに感銘を受けた小林さん。当時、伝承活動を休止しようとしていたあかつきの会の現状を知り、「このまま、おばあちゃんの味を無くしてはならない」と一念発起。以来「あかつきの会」を取材し続け、書籍化や観光ツアーの開発など幅広く継承に携わっています。
100回以上青森に通いつめた小林さんだからこそ知っている食の体験を、今回特別に編集してくださいました。

小林淳一 (こばやし じゅんいち) 
編集者/株式会社コバヤシライス代表。雑誌「metro min.(メトロミニッツ)」「旬がまるごと」など3ブランドを立ち上げ、創刊編集長を担当。『ハーブ中華・スパイス中華・発酵中華〜中国少数民族料理』『旧フランス領インドシナ料理〜アンドシノワーズ』『津軽伝承料理』などの食文化を題材にした書籍を手掛ける。青森県や滋賀県などの行政からの依頼を受け、食を中心とした生活文化を編集手法で観光コンテンツ化する。青森県観光国際戦略局観光アドバイザー。

「津軽あかつきの会」とは?

これで勢揃い!漬物の師匠、汁物の師匠、山の師匠、、、いろんな師匠が並びます。

青森県弘前市で、津軽地方の郷土料理と食文化を伝える「伝承料理」活動をしている女性だけの料理研究ユニット。地域でのヒアリングを軸に津軽地方に伝わる伝承料理をレシピ化しアーカイブし、1食1500円で提供する予約制の食事会を毎週数日開催しているほか、青森県津軽地方の観光コンテンツにもなっている。20代〜80代という多様な年齢層からなる会員数は30名(2021年7月現在)。

強烈な津軽弁に癒されること間違いなし。

どんな料理ですか?

お料理は、油も砂糖をほとんど使わずに、発酵と旨味を引き出すプラントベースのお料理。農家の女性たちによって受け継がれてきた料理のため、自家栽培した野菜・豆類、山で採取した山菜やきのこなどが食材の中心です。
また、豪雪が食材が乏しくなる冬に備えて、食材は収穫したうちの大半は、塩蔵・発酵・乾燥など、代々受け継がれてきた様々な知恵を用いて加工され、保存されます。そんな素材をふんだんに使ったお料理は、仕込みから完成まで1年以上かかっているものもあります。
つくる料理はこんな感じでお膳で提供しています↓↓↓ 

左から、春→夏→秋→冬。
季節が変わるごとに色合いが緑から茶色に変化していくのがおもしろい。

旅の手法は?

津軽地方に古来から伝わる食文化を理解するために、そのカウンターパートとなる地域の食文化も体験し、異なる文化を対比しながら理解できるような手法で旅をします。

いわゆる北東北と呼ばれる青森県・岩手県・秋田県は、東北を背骨のように走る奥羽山脈を境にして、日本海側と太平洋側とで食文化が大きく異なります。

弘前藩は津軽氏が治めていたことから「津軽地方」、盛岡藩だった土地は南部氏が統治していたため「南部地方」と呼ばれます。津軽地方と南部地方は、地理・地形が異なることで気候・気象がまったく違う様相を見せるため、栽培できる農作物も大きく異なります。その結果、日々の食卓に登場する食事が大きく異なります。
例えば、最も大きな違いは主食です。

津軽地方の主食】 
奥羽山脈(秋田県と岩手県の間を南北に走る山脈)を境にして、日本海側に面した津軽地方は、豪雪地帯として知られていますが夏場は温暖で、広大な津軽平野を中心に盛んに稲作を営み、江戸時代から国内屈指の米どころとして繁栄してきました。極寒で有名な地方なので以外かもですが、昔から米が余るほどあったのです。そのため、米を贅沢に使う食文化が発達しました。

【南部地方の主食】
奥羽山脈の太平洋側に位置する南部地方は、夏場にオホーツク海から吹く冷たい東風(ヤマセと呼ばれます)の影響で気温が上がらないため、稲作には向きません。そこで、小麦や蕎麦などの穀物を主食としてきました。年貢として収めるために米を強制的に栽培させられていたので「数年間に及ぶ大飢饉が10年ごとに襲った」とも言われています。…それってほぼ毎年じゃん…。

かつては経済活動の大半が食料生産によって成立していたので、経済の仕組みや考え方もそれぞれ異なります。人間の営みにとって大切な要素がすべて異なることが影響したからか、それぞれの地域に住まう人々の気質も如実に異なるのも興味深いのです(どのように違うのか? それについては旅で実際に体験していただきます)。

旅の行程は?

・日程:以下2つから選べます。
    ◉ 2泊コース: 2023年1月13日(金)〜15日(日)
       ◉ 1泊コース: 2023年1月14日(土)〜15日(日)
・集合
 ◉2泊コース 二戸駅(JR東北新幹線)/  ◉1泊コース JR弘前駅
・解散:新青森駅(JR東北新幹線)
・価格
 ◉2泊コース: ¥69,400 (小学生: ¥25,000 未就学児: ¥7,400)
 ◉1泊コース: ¥60,400 (小学生: ¥14,300 未就学児: ¥1,700)
※宿泊費、旅程表に含まれる現地での飲食、コンテンツ体験費、大型バスでの現地の移動費込みの料金です。
今回の行程マップ

行程をマップに落としました。訪問する各ポイントの説明を記載した Google Mapsでもご覧いただくこともできます(こちらから)。
道中はチャーターした大型バス(1台)で移動します。移動距離が長いので、トイレなどの休憩は随時設けます。

旅程の詳細は?

「一人ではできない体験を」とキュレーター自ら足を運び、選び抜かれた体験の数々です。(一部変更の可能性あり)

↓こちらの記事に旅で出会える人と体験できるコトをまとめていますので、是非ご覧下さい。

持ち物について

真冬の北東北でのツアー、防寒対策などのご質問がある方もいらっしゃるかと思います。あると快適な持ち物をこちらに少し詳しく書かせていただきますので、ご参考になさってください。

◉パッキング
集合地(JR二戸駅)から解散地(JR新青森駅)までバスで移動するため、徒歩で大きなお荷物を移動することはありません。また、お荷物はラッゲージスペースに入れられますので、スーツケースでご参加くださっても問題ありません。

◉服装に関して
厳冬期の北東北は寒いですが、基本的にはバス移動で、体験コンテンツも屋内ですので、そもそも外気に触れるタイミングがあまりありません。そのため関東の冬(の、ちょっと寒い日)を意識した服装で問題ありません。ただし降雪が予想されるため、ウールやファーなどの毛足の長い素材のコートやジャケットは、降ってきた雪が付着して濡れますので、化繊素材の上着が快適でしょう。
・化繊素材の上着(ダウンジャケットなど)
・ニットキャップやイヤーマフ(耳が寒いです)
・グローブ(外気に触れる時間は短いので、関東で使っているもので大丈夫です)

◉靴に関して
積雪すると、一般道でもくるぶし程度まで積もることがあります。スノーブーツやトレッキングシューズなどのハイカットシューズであれば安心です。また、除雪後は凍った路面が露出しますので、滑ります。滑りにくいソールの靴が理想です。ヒールの付いた履物は避けたほうが良いでしょう(ブーツを含めて)。スノーブーツやトレッキングシューズが無い場合には、厚手のソックスを重ね履きして、ゴム長靴を履くというのが理想かもしれません。…極論ですけど(笑)
・スノーブーツやトレッキングシューズなどのハイカットシューズ(なければ、ソックス重ね履き&長靴)
・足裏カイロ

◉宿泊先でのアメニティ
宿泊先は2泊とも温泉旅館です。浴衣・ハンドタオル・バスタオルは用意されています。また浴場にはボディソープ・シャンプー・リンスのご用意があります。ただし、歯ブラシ・歯磨き粉・カミソリなどのアメニティのご用意がありませんので、各自ご持参いただければ幸いです。また、室内と屋外とでは寒暖の差が激しいため、手指や唇の保湿は意識してください。
・歯ブラシ・歯磨き粉
・カミソリ
・シャワーキャップ(必要に応じて)
・ハンドクリーム
・リップクリーム

◉その他あると快適なアイテム
・お猪口…ツアー中の(節度を保った)飲酒は基本的に自由です。お好きなお酒をご持参くださってかまいません。道中で日本酒を嗜む際には、お猪口があるとアガります。
・エプロン…調理体験がありますので、ご持参いただくと快適かもしれません。
・ジップロック的なビニール袋…食事の際に食べきれなかったもの、道中で立ち寄る道の駅などで購入するものなどを入れる際に、とても便利です。複数枚あると良いでしょう。
・温かい室内着…宿の室内は暖房設備が整っているため温かいです。しかし、廊下などを移動する際には(ほぼ外気と同じぐらい)冷えます(泣) そのため、薄手のダウンカーディガン、厚手の室内ソックス、スエットパンツ…など、旅館内で温かく過ごすための衣服があると快適です。
・2〜3タップ付きの延長コード(1〜2m程度のもの)…2泊とも室内には電源コンセントが2口程度しかありません。充電したいアイテムが多い場合には、これがあると快適です。
・お子様向けの(大人も?)スノーウェア…今回訪問するエリアはとにかく積雪量が潤沢です。お子様が存分に雪遊びできる装備があると、親子ともどもシアワセです。
・使い捨てカイロ…いざというときのために。

予約はこちらから

ご予約は、こちらのフォームからお申し込みをお願いします。

ご不明点、ご質問は以下よりお願いいたします。
お問い合わせ先:oiken.uehara@gmail.com


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