《キンカノート》優しい人よ、ご心配なく。
「手乗りには絶対無理ですよ。」
前回と同じお姉さんは私に確認するように言った。
「無理ですよねぇ。でもなんか、
この子たちと縁があるようで・・・」
キンカチョウのペアが入ったケージを前に
お姉さんに購入の意思を伝えながら
「もしこの子達の相性が良くて卵を産んだら、
その子たちはもしかしたら懐いてくれるかもしれないんで
そこに期待してみます!」
と言う私に、
「うーん・・・正直それも難しいとは思いますが・・・
まぁ確かに全く無理なわけでも無いので・・・」
お姉さんは、逆にこっちがびっくりするくらい
購入意欲を引き下げる返事をしてきた。
”まぁすぐそばに警戒心バリバリの親鳥がいたら
子供だって警戒するわな。”
そう思いながら、
「なるほど。じゃ、それもあまり期待しないで飼うことにします!
大丈夫ですよ、手乗りにならなかったからって見捨てませんから(笑)」
そう伝えると
「はい!どうか宜しくお願いします」
お姉さんはようやくホッとしたように笑ってくれた。
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