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「何もしない日」のモノづくり。余白がつくるワクワク感。

 今日は待ちに待った「何もしない日」だった。

 何もしない日、というのは具体的に言うと「外に出ない日」「外に出る予定をあらかじめ排除した日」である(と自分で決めた)。

月に一度「何もしない日」をつくるといい。

 これは、以前どこかのネット記事で得た生活の知識だった。それを、この夏休みを活かして実践してみた。

 わたしは急かされることがとにかく苦手で、ゆとりある暮らし、とかのんびり、とかそういうものが大好きな人間だ。だからこそ「何もしない日」という空白の日を作ることはものすごくわくわくする事だった。

 そんな一日をすごして「何もしない日」といつもの休日とで、自分にあった一番大きな変化は、前日のわくわく感だった。

 まず、何もしない という字面が、強い。何もしなくていいなら、何をしよう。文章だけで見たら矛盾しすぎなのだが、それを考えるだけでわくわくした気持ちにさせてくれた。

 ふだんの休日とは違う、自ら作った余白、ということが大きかったように思う。余白の分だけ自由になって、体と心が軽くなった。

 結局、今日の特筆すべきイベントは

・朝から好きなワンピースを着た。

・リメイク品のティッシュボックスケースが完成した。

この2つだ。

・朝から好きなワンピースを着た。

 まず、これについて。基本的に休日は、外に出るタイミングで着替えることが多い。でも、きょうは朝から外に出ないことが決定していた。着替えずに1日が経過するかもしれないと思っていたが、そんなことはなかった。外には着ていくのははばかられるがお気に入り、というポジションの服に袖を通した。

 それは、祖母からもらったえんじ色のワンピースだ。深い色と白く細かい柄の組み合わせが気に入っている。しかし、形と丈が着こなしにくく自分の中で「似合わない」という認識になってしまっている。だから、家用のおしゃれ着という立ち位置となっている。

 スカートやワンピースが好きなのだが、アルバイトの関係上、着るタイミングを逃し続けていた。だから、久々にワンピースが着られて楽しく、軽やかな気持ちになった。


・リメイク品のティッシュボックスケースが完成した。

 いらなくなった服のリメイク、これをやってみたいと前から思っていた。ちょうど数日前に服の整頓をしていたら、黒のスキニージーンズをさよならする運びとなった。そのため、それをリメイクしようと決めた。

 このジーンズは母からもらったもので、捨てるのは忍びなかったから身近においておくものを作る生地として丁度良かった。

 久々のミシン作業は、右も左も分からなかった。妹から家庭科の教科書を借りてせこせこやっていたが、硬いデニム生地相手ではうまくいかないことが多かった。見かねた母が教科書には載ってないテクニックやら、ミシンの機能をたくさん終えてくれた。過去に自作の洋服を作っていた経験もあるらしい母の手さばきは見事なものだった。そのあとも、母に尋ねては作業して、を繰り返してやっと完成した。

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 こんなティッシュボックスケースが完成した。手ずから作ったのも、もとが履きなれたズボンであることもあり、完成した直後から愛着があった。

 くちは結構がばがばで、安全ピンが必要かもしれない。

 家で使う袋タイプのものには少々大きすぎたかもしれない。

 欠陥をあげるならまだいくつもあるが、それでも、いいものを作った! と自信を持って言える。それくらい好きなものが出来上がった。


「何もしない日」をすごして

 結果的にいつもの休日より、素敵な休日を過ごせたと感じた。

 余白があると、意識できることで自分の気持ちに余裕が生まれてそれが楽しみに、ワクワク感につながった。ワクワクが計画の種になった。そして、1日を「何もしない日」という基準で動き、やりたいことだけをやった。

 こんな自由に動けるのは今だけかもしれないが、それでも大きな幸せを得られた1日となった。9月の何もしない日が楽しみだ。

 ここまで読んで下さったあなたも、ぜひ「何もしない日」をつくってみてはいかがでしょうか。

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