本屋さんは何屋さん?
いや、本屋は本屋でしょ。
仰る通り。本屋は本屋だ。本を売るお店である。それは間違ってない。
私は週にだいたい4〜5回くらい書店に行く。目当ての本があって行く日もあるが、大抵は目的も無いままに訪れている。
⚪︎本屋はかなり減っている
2003年に20,880軒あった国内の書店は2023年末で11,092軒まで減少している。実に47%減だ。
色んな理由はあるだろうがAmazonや楽天などのecが隆盛である事や書籍の電子化の影響は途方もないだろう。
私もAmazonを利用する機会は少なくない。
ただ、それはハッキリと「これを買う」という目的がある場合でしかない。
書店に行く事でしか得られない価値があると感じて、私は足繁く通っている。
冒頭の「本屋さんは何屋さん?」に対して、私はこう思う。
「未来を探すお店」だ。
私が本屋さんに通う理由は「なんかありそう」という漠然とした期待だ。
よくある「コインで銀色の部分を削ってね」的なスクラッチカードに似た感覚。
削らずには居られないのだ。そうそう当たらないと分かっていても。
そしてある日「これは…!」という本に巡り会う。
全く興味もないコーナーにふと迷い込んだ時に、運命的な出会いがあったりするのだ。
私が登山やロードバイクに出会ったのも、本屋さんでそれ関連の本が目に留まって手に取ったのがきっかけだ。
そもそも年間1,800時間をゲームに費やしていた廃ゲーマーだし、専業プロでパチンコ生活していた私の様な者が普通に生きてて登山やロードバイクには出会えない。
全ては本屋で出会えた未来なのだ。
これを読んで下さってる方々には以下を提案させて欲しい。
普段見ることがないコーナーを徘徊すること。
書店がecサイトと圧倒的に違うのはこれだ。
大抵の人は書店に行くといつも同じコーナー数カ所をザッピングすると思う。
小説の新刊コーナー、ビジネス書、コミック、雑誌…
次に行く時は普段行かないコーナーに積まれている本をしっかりめにザッピングしてほしい。
最近の本は装丁がとても凝っているし、帯を見ると心惹かれる文言がきっとあなたを誘惑してくれるはずだ。
今日私が誘惑された本たちを以下に羅列する。
雑誌ばかりでごめん。
だけど一冊くらい「なんか面白そう」と思って貰えたのでは無いだろうか。そういう軽い気持ちから、これまで触れてこなかった世界が拓ける事を私自身何度も体験している。
ついでに2冊ほど紹介させて欲しい。
特に100万回生きた猫は、沢山読んだ絵本の中で一番私には感動的だった。自身の体験に重なったからかも知れないが、読まれたことがない方はぜひ手に取って貰いたい。
本屋はさんは新しい未来に出会えるお店。
私はそう思う。
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