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2歳と歩く

昨年、子どもたちが保育園に入る前、
0歳2歳とよく散歩した。

0歳をおんぶor抱っこして、2歳と歩く。
田舎の田んぼ道。山を背景にただ歩く。

だーっと走ったかと思うとピタッと止まる。
くねくね蛇行してくるりと逆走する。

2歳の「歩く」は非常にトリッキーで
保護者としてはイライラしたりハラハラしたりとても疲れるのだけど、
家にこもっているよりはマシでどこかに行くよりも気楽という理由で
1日のアクティビティの一つとして散歩を採用していた。

目的地はスーパーだったりコンビニだったりパン屋だったり。
大人の足で15分。2歳の足で50分。

今思うとよくやるなという感じだけど、よく散歩に行った。

歩く
走る
跳ねる
歌う
しゃがむ
拾う
投げる
摘む
座る
ぼーっとする
そしてまた歩く

2歳が散歩中に見せる表情や行動の豊かさに感動する。
それに比べて大人はどうだ。歩くの意味は「移動する」と「運動する」くらいしかないんじゃないか。

家の周りの道を見るとあの頃のなんとも言えない感動と充実感とやるせなさと孤独感とがもわっと湧き上がる。つまり毎日もわっと湧き上がっている。この感覚はいつまで湧き上がるんだ。

散歩というささやかな時間。子どもは忘れてしまうだろうけど、ときに感動しながら、ときに疲弊しながら、2歳と歩いた日々を私は忘れないだろうなと思う。

※画像はみんなのフォトギャラリーからお借りしました。うちの子ではありません(笑)

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