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夫が突然難病患者になった③入院中のこと〜退院

そんなわけで突如入院した夫。

翌日?翌々日?には肝生検を行う。結果が出るまで時間がかかるとのことだったのだけど、まあ自己免疫性肝炎でしょうということで服薬治療を始める。

基本はいわゆるステロイド(プレドニン)。免疫抑制剤ということで、感染しないように人混みを避けたりマスクを着用したり。コロナ以前から感染対策中の夫。

もともと山が好きで横浜から八ヶ岳に引っ越してきて、家では筋トレやら朝ランやらしていた夫なので
病室から出ちゃいけません、はかなりきつそうだった。
同室の患者はおじいさんが多く、いびきだったりトイレの粗相だったりオーデコロンの香りだったり、それも色々きつそうだった。

医師から外出OKの許可が出ると速攻で諏訪湖を走ってた(諏訪湖の目の前の病院にいました)…健康体でもなるべくぐうたらしていたい私からすると信じられない。

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一方私はというと、意外なほどに爽快な気持ちで過ごしていた。

もちろん家事育児は大変ではあったのだけど、
入院前、仕事で家にいないか、家にいても常に気だるい雰囲気で何をするにもため息交じりの夫に「憎悪」と呼んで差し支えない感情を抱いていた私は
イライラする対象が家にいないということでこんなにもストレスフリーになるのか!とちょっと感動していた。

亭主元気で留守がいい
というけれど、

亭主元気で留守…の間の家事育児は誰がしてると思ってんじゃこら
とふつふつと(ぐつぐつと)怒りを溜めてきた私は

亭主家事育児しないなら留守の方がマシ
というマインドになっていたのだった。(悪妻ですみませんね)

ちなみに夫は本来は?家事育児なんでもござれの優秀主夫なのだ。
一人目はお父さんともよく遊んでいたのに二人目が産まれてからお母さんじゃなきゃ嫌!モードになったことに加えて下の子もお母さんじゃなきゃ寝ない・泣き止まない感じで、そこに転職と繁忙期、体調不良が重なって夫としてもどうしようもなかったことを書き記しておく。頭では理解していても湧き上がる憎悪…

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とはいえ
病気の発覚によって「伴侶を大事にしよう」という気持ちを思い出し、
夫婦関係はググッと改善した。

そういえば健やかなるときも病めるときもこれを愛し、敬うことを誓ったのだった。
何に誓ったって神に誓ったのだからそう簡単に反故にしてはならない。

病院食が味気ないという夫のためにおかずを作ったりケーキを焼いたり、
連日のお見舞いにとがんばっていたけれど
2週間目くらいでどんより身体が疲れてきた。

上の子預けたり母に手伝ってもらったりしたけれど。それでも疲れる。

肝生検の結果って1週間くらいって言ってなかったっけ?
と思っていたら主治医が1週間不在らしい。

まだかまだかと待ちわびて、
やっと主治医の診断、と思ったら

「病状落ち着いてるし明日退院でいいよ」

と言われたらしい。
診断名はやっぱり自己免疫性肝炎だった。

ということで夫、急遽退院。
入院も退院も急である。

つづく。

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