沸点=ファン化が起きる瞬間
沸点とは、液体が気体に変化する、沸騰が起きる温度のこと。
水で言う沸点は100℃。
99℃までは変化が起きない。
100℃になった瞬間ボコボコと沸騰し始める。
相手がファンになるかどうかの境目もこれと同じ。
相手の想定内の行為は相手の心に訴えるモノはあるが、沸点に達しなければその訴えは消えてしまい、ファン化に繋がらない。
ファン化に繋がるとは沸点に達するような相手の想定を超える行為。
また水と違って面白いのが、水は沸騰状態を維持するために保温にもエネルギーを使い続けなければいけないが、
相手の沸点に達する行為は自動的に相手の保温機能をオンにし、その記憶が相手に刻まれ、留まり続ける。(面白いことにそれが良い具合に盛られ記憶されていることが多い笑)
ここから分かるのは、温めては冷め、温めては冷めを繰り返す中途半端な温め行為は、一気に沸点に達するまでのエネルギーを費やすよりもコストパフォーマンスが悪いということ。
どうせやるなら相手が沸騰するまでエネルギーを一気に費やした方が良い。
沸騰後の保温エネルギーを相手が担ってくれるのだから尚更である。
例えば、私の例。
人としてもビジネスパーソンとしても尊敬し、10年来仲良くさせていただいているKさん。
Kさんとご一緒したときは、周りの方々に決まって私のことをティーアップしてくれます。
なぜKさんが毎回そのようにしていただけるのか。
Kさんの沸点に達したエピソードがあります。
あるときKさんが経営者を対象としたセミナーを企画されました。
そのとき私は会社員で経営者でも事業主でもありませんでしたが、Kさんにお願いをし、参加させていただくことになりました。
普通であれば一参加者として他の経営者に交じって参加させていただくことで終わると思います。
しかし、私は「ただ参加するだけは誰から見ても想定内の行動。どうすればKさんと参加者の方を喜ばすことができるのか。」と更に一歩踏み込んで考えました。
考えた末、Kさんに事前に確認しました。
「セミナー当日何名の方がいらっしゃいますか?」
Kさんは過去に本を出版されており、私自身この本を通してKさんの考え方に感銘したこともあり(今でもこのKさんの本は毎年読み返しています。)、「Kさんのセミナーに来られる方なら同じように感銘すること間違いない」と参加者全員にKさんの本をプレゼントすることにしました。
出版されてから数年経っていたこともあり、在庫僅少の中、書店を何店舗も梯子し、何とかセミナー参加者人数分の書籍を買い集めました。
そして参加者人数分の飲み物も購入し、両手に書籍と飲み物を抱えセミナー会場に。
Kさんに「Kさんの書籍と飲み物、本日の参加者の皆さまに配らせてください。」とお伝えし、参加者の皆様にお渡しさせていただきました。
Kさんからは「こんなことをしてくれる人は前代未聞です。」と言われ、セミナー中にKさんはこの出来事をお話してくれたり、SNSでもこのことを取り上げていただきました。
この出来事があってから7,8年経った今。
Kさんは未だにこの話を周りにしてくれたり、私のことをティーアップしてくれます。
そしてお会いしたときよりも更に業界で中枢の立ち位置で活躍されている方なのに今でも気さくにお話させていただける関係があるのはやはりこのエピソードが大きいです。
一参加者で終わる想定内の行動ではなく、相手や相手の周りの方が喜ぶことまで踏み込み、想定を超える行動を考え、実行する。
ファン化とはどれだけ相手の沸点を意識し、そこに集中できるか。
これができるかどうかで相手がファンになるかどうかが決まる。
私は体験からそう思います。
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ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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