『OIC2022説明会レポート③:学生と経営者のタッグで別府の廃旅館が若者の集まる拠点として生まれ変わる!』

今回は5月27日(金)に開催したOitaイノベーターズコレジオ(以下、OIC)の修了生による座談会の模様にお伝えいたします!

今回の説明会では、OICのプログラムを通して生まれた新ビジネス「SEKIYA.so」に焦点を当てています。事業を生み出した学生起業家の寺本聖さん、その寺本さんを二人三脚で支える関屋リゾートの林太一郎さん、共にプロジェクトメンバーとして活動してアドバイザーとして支援している海渡千佳さんという3名をゲストにお迎えしています。OICのプログラムで出会った、学生と企業経営者がタッグを組んで新ビジネスを立ち上げるという、地方発イノベーションの理想的な事例となっています。

〈 参加者紹介 〉

画像① 林さん

林 太一郎さん(OIC第2期生) 
株式会社関屋リゾート 代表取締役社長 
関屋リゾートの歴史は、明治時代に別府市で開業した「関屋旅館」から始まり、現在は「別邸はる樹」「テラス御堂原」「ガレリア御堂原」という旅館ホテルを3施設展開、経営している。
SEKIYA.so公式インスタグラム:https://www.instagram.com/sekiya.so/

画像② 寺本さん

寺本 聖さん (OIC第2期生)
大分大学経済学部在籍 学生起業家(SEKIYA.soを起業)
林さんと同じく、2期生としてOICに参加する。現在は旅館として使っていなかった旧関屋旅館を借りて、起業を志す学生が集い、共同生活をおくるシェアハウスと起業支援の事業を行っている。


画像③ 海渡さん


海渡 千佳さん (OIC第2期生)
日本航空株式会社に入社し、国際客室乗務を経験後、外国人乗務員への乗務訓練に従事、その後、世界に散らばる外国人社員に向けての英文メディアの立ち上げを行い、初代編集長に就く。育児休暇中に国際経営学の MBAを取得。キャリア論を学び、2016年に(株)フロークリエイションを立ち上げる。



Q.OICに参加したきっかけを教えてください


林さん:前年に受講した方からお話を伺って興味を持ちました。そして何より講師の方が魅力的だと感じました。参加してみると大分以外の方や、社会人だけでなく学生さんも居て、ダイバーシティで刺激を受けられると思いました。

寺本さん:自分は、プログラムが始まった当初にフィリピンでのインターンシップ中でしたので、海外から受講していました。きっかけとしては、所属していたゼミの先生がOICのコーディネーター(碇 邦生、大分大学経済学部講師)だったことです。インターンシップを行っていたフィリピンでは10か月程業務を行っていたのですが、会社内だけのコミュニティで、慣れた仕事を遂行していく日々で、不安もありましたし、新しい学びが少なかったのが現状でした。このままだと、自分が出せるパフォーマンスに限界を感じたので、新しい学びと会社以外のコミュニティを求めていたのも相まって参加しました。


Q. OICを受講した感想を教えてください


林さん
:講義の切り口が毎回違いとても良かったです。特にコロナを機に、新しいものをすごく考えていた時期だったので、OICがきっかけでアイデアに繋がったものもありました。終盤のグループセッションでは、参加者の皆さんとお話をする機会があり、まさか、本当に話していたものが、実現するとは思っていませんでした。県外の方や、他者の視点で別府を見ることが新鮮でした。一回だけだと、深い話はできないと思いますが、繰り返し話すことで、皆さんざっくばらんに色んなことを話せたのも良かったです。自分の立場や会社を超えて何かを一緒に学べるのは、OICならではだと思います。

寺本さん:講師陣がスペシャリストの方々で、特に印象に残っているのが、本間先生のコーチング講座と重本先生のデザインシンキング講座です。前者に関しては、「コーチングとは何か」を初めて知りました。体系的な学問を学んだ後に、グループワークを通して実践しようとしても難しく、最初はできなくて…。それでも、その後、友達と話す時に、「やってみようかな」といった、きっかけを作れたのは本当に良かったです。今でも問題解決の答えが、その人の中に眠っているということを信じているので、あの講座が、今も活きているなと思います。デザインシンキングは、講座の後半にありました。これまでやってきたことを落とし込んで、フィードバックができるようになったからこそ、そこにあるギャップを埋めれば良い、ということが分かって、能動的に勉強できたと思っています。


Q. OICをどんな方に受講をお勧めしますか?


林さん学びたいという欲求がある人は満たされると思います。もちろん役に立つ内容だと思いますが、楽しいし、新しい出会いがあるし…。だから、楽しいというだけで、行く価値があると思うので、経営者の方でなくても、新たな学びの入り口として受講してみると良いと思います。会社の研修って、現場に活かすための研修ばかりだと思いますが、OICのようなオープンな学びには、色々な要素があるので、自分のための投資と思ってやった方が良いと思います。こういった良質なものが低価格で受けられるというのは、素晴らしいと思います。

寺本さん:自分と同じような学生、また新卒二年目くらいまでの方や野心が強い人にお勧めだと思います。将来的に何かやりたいけど、何をやるか具体的に決まっていない人は、受講が積極的になると思います。受動的になってしまうと、すごくもったいないと思いますね。明確な何かはなくても、やりたいという野心を持っている人には、どんどん来ていただいて、ここで越境的なチャレンジをしたら将来、役立つのかなと思います

OIC山崎:林さんと寺本さんと同じグループだった海渡さん。県外(東京)から参加された代表として、どのような方にOICを進めたいですか?

海渡さん:私は色々な所で講師を担当しています。いつも、インプットとアウトプットを同時にしてないと枯渇する感覚があり、OICに参加しました。こんなに全国各地から多くの方が参加するセミナーはないと思います。問題解決の課題は、大分という限定的な場所に絞られているけど、自分のグループで大分出身の方は、林さんだけでした。今、多様性が大事だって言われていて、そのような多様性を学ぶためにもOICは良いですね。年齢・地域・職業・立ち位置の違いがあっても、一つのモノをつくれるということを学べる場なので、学ぶ意欲のある人には本当にお勧めです。


Q.今後の取り組みを教えてください


寺本さん:OICを通して事業計画という名の仮説ができて、自分もまだまだ経営知識も足りない中で、SEKIYA.soの運営を一年間挑戦してみました。学ぶ事も多く、さらに、大分に学生の起業支援の場所が必要だという確信も持てました。自分は大阪出身ですが、大分は大阪に比べて情報格差が大きいと感じています。その課題を改善して、学生のより良い自己実現を叶える場所という意味でも、SEKIYA.soが絶対必要になってくる。そう信じて、もっと多くの学生にサービスを届けたいです。

林さん:寺本さんだけではなく、SEKIYA.soにいる人も志が高い人が集まっているので、ぜひ頑張って欲しいです。楽しみにしています。私がOICに参加した時は、ちょうど私の会社の新しいホテルのオープンが控えており、色々動いていた時期だったので、ブラッシュアップに繋がった部分もあります。実は今後も動きがあって、再来年に、また新しい宿泊施設をつくる計画です。コンドミニアム型での不動産販売を画策していて、海外からの投資をいかに大分に取り込むかをやっていこうと思っています。OICで様々なネットワークもできたので本当に感謝しています。


参加者からの質問


質問1:1年間だけでなく、連続で受講される方はいますか?

OIC山崎3年連続で参加した方もいます。地方公務員の方で、1期から参加して、2期はオンライン、3期はスタッフとして参加してくれました。OICだけでなく、地域を盛り上げる活動にも積極的に取り組んでいます。


質問2:オンラインで画面共有して頂いた資料は、事前にメールで送っていただいたり、テキストとしてデータで送っていただいたりすることはできますか?

OIC山崎:講師によって先にデータをお届けする場合と、後でお届けする場合があります。資料提供がNGな講師の方もいらっしゃるのですが、そのような場合以外は、必ず受講生にお届けするようにしています。


以上、5月27日に行われた無料説明会の内容でした!

Oitaイノベーターズコレジオへの応募は下記URLより!
https://peatix.com/event/create2/3226022/edit#/advanced

概要はこちら!
https://innovators-collegio.com/

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