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作字をする時に考えていること

こんにちは。ペパボでプロダクトデザイナーをしているおうゆかです。

私は作字が好きで、ふと脳内をよぎった言葉、日常生活の中で気に入った言葉があるとそれを視覚化したくなる癖があります。この記事では、私が作字をする中で考えていること、意識してやっていることをご紹介できたらと思います。

1.一貫性を大事にする


作字をする中で、全体を通して一貫性が出るように意識をしています。一貫性を出すために、私は文字を構成する各パーツのお作法を先に定義しておくようにしています。

ふんわりしたもの、とげとげしたもの、しなやかなもの、エレガントなもの…..など、完成形のなんとなくの雰囲気をまずは頭の中でイメージしていて、イメージを持てたら文字を構成する各パーツ(横線、縦線、はね、はらい、点…)にビジュアルとして落とし込んでいきます。

動きを出すために各パーツに角度をつけてみる
少しお正月の空気感が感じられる気品ある雰囲気に

例外もありますが、基本的には最初に定義した各パーツのお作法にしたがって作字を進めていくことで、最終的に組み合わせて文字にした時に一貫性が生まれ、全体としてのまとまりが感じられるようになります。

2. 言葉の意味とビジュアルをリンクさせる


言葉の意味を自分の中で深掘りしていき、深掘った先にあるものをビジュアル化して文字に練り込む、これがある意味作字の醍醐味かなと思っています。

できるだけ様々なベクトルから深掘りしてアイデアが出せるように、作字をする時はまず頭の中でマインドマップを思い浮かべるようにしています。その言葉の意味から連想ゲームをしていき、たどり着いた先にあるモチーフや色のイメージなどを文字に落とし込んでいきます。

まっすぐ進んだりあっちこっち迷ったり遠回りしたり気持ちが折れたり
文字全体がギフトラッピングされたようなイメージに
脳みそがパンクしてる感じに


3.字に表情を込めてみる


字を擬人化するようなイメージで、直接的には表情の表現を描かないけれど、線の動きなどで字に表情を込めるのが好きです。

線一本の曲がり具合や長さなど、ほんの少しの違いで全く違った表情に見えるのが作字の面白いところだと思っていて、最終的に自分の狙った表情になるまで細かく微調整を重ねるようにしています。

表情を込めてみると、心なしか作った字に愛着が湧くような気がします。

線一本一本が気怠そうな感じに




以上が、私が作字をする時に考えていること、意識していることでした。

このnoteを通して、少しでも作字に興味を持ってくれたり参考になったと感じていただけたら嬉しいです。

この記事は、ペパボのデザイナーが日替わりでアウトプットする GMOペパボデザイナー Advent Calendar 2021 の4日目の記事です。明日12/5はデザイン部のmewmoちゃんです。お楽しみに!


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