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転んでもただでは起きない! コロナ禍から何を学ぶか?

こんにちは。大山です。

前回のご連絡からまたお時間がかかってしまいました。その後、いかがお過ごしでしたでしょうか。

上へ下へのやりとりがあった末にオリンピック・パラリンピックもあっという間に過ぎ去りました。文京区役所回りのオリンピックのカンバンや旗は、今なお派手に目に入ってきます。

また、当初は大変な騒ぎになったコロナ騒ぎも、最近は日常となってしまいました。東京地方では、何度も緊急事態宣言が発令されもう慣れっこになってしまった感がありますね。

最初のころはこれほど長引くと誰が思っていたでしょう。すでに1年半、ここ数週間は東京では狂乱騒ぎのようでした。菅総理の「明かりは見え始めています」発言に大きな批判が寄せられていました。

とはいえ、ここ数ヶ月、あれやこれや門外漢ながらも考えてきて、私も「コロナ禍は収束にむかう」と考えています。もう、アフターコロナに向けて動き始めるときだと思う理由をあげてみましょう。

下のグラフをご覧ください。これは、私が考えた「感染力曲線」です。コンセプトは、そのときどきで「1人の感染者がワクチン接種の割合との関係で、何人に対して感染の影響力を及ぼすか」という可能性をあらわしたものです。

数式とグラフで表すと以下の通りです。

Y=1/x-1

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言葉で言うとこうなります。たとえば、ワクチン接種率が5%の場合、20人に1人がワクチンを接種しています。このうちの1人(5%)はすでに感染の対象になる可能性がほぼゼロと仮定すれば、これを除いた19人が感染する対象となります。おなじように10%ならは10人から1人を除いた9人・・・、という具合です。

言葉で言うとこうなります。たとえば、ワクチン接種率が5%の場合、20人に1人がワクチンを接種しています。このうちの1人(5%)はすでに感染の対象になる可能性がほぼゼロと仮定すれば、これを除いた19人が感染する対象となります。おなじように10%ならは10人から1人を除いた9人・・・、という具合です。

世界で最も早くワクチン接種が進んだ国はイスラエルでしたが、2020年1月のニュースでは摂取率が20%を超えると感染のスピードが遅くなったという報道がありました。しかし日本ではそうならなかった・・・。なぜそうなのか、何ヶ月も考え続けてなんとなく気がついた結果です。

もちろん、ワクチンを接種したら絶対に感染しないというわけではなく、単純化して感染の可能性とワクチン接種率の関係を考えた関係性です。20%というのは、どもう分岐点として意味がありそうです。

しかし、全人口に対するワクチン接種の割合は7月には20%を超えていたはずなのに、第4波が訪れました。なぜでしょう?

それは、ワクチン接種が当初は65才以上に限定されていたからです。実際に、この年代の高齢者層の感染率や死亡率も劇的に下がりました。しかし、64才以下の年齢層に接種が始まったのは7月後半です。そして今、この年齢層の接種率がやっと20%を超え始めたところです。

最も早かった地域の1つが、感染者が圧倒的に多かった東京都です。興味深いことに、高齢者の比率が低い東京では、64才以下の年齢層のワクチン接種が他府県よりも早く始まりました。以下のグラフは、日本で一番感染者が多い関東三都県の8月30日時点のこの年代の摂取率です。

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12~64歳の接種状況 8月29日時点 チャートで見る日本の接種状況 コロナワクチン日本経済新聞

このころ、東京都では真っ先に感染者数が減少し始めています。

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東京都の感染者数 特設サイト 新型コロナウイルス NHK

もちろん、64才以下でも若い年齢層では摂取率が低くなる傾向がありますので、次の余波が来る可能性はあります。しかし全体的には、より小さくなり収束に向かうといえそうです。

しかしこれ、よくよく調べてみると、「イノベーション普及の曲線」という新しいテクノロジーが人々に使われるようになっていくときの傾向とよく似ているのです。以下のグラフは「イノベーションの普及のベル曲線とS字曲線」です。

青の鐘(ベル)型の曲線は、何か新し技術が普及するときのスピードを、黄色の右肩上がりのS字曲線は市場に占めるマーケットシェアの累計の推移をあらわしています。やはり、20%あたりに大きな転換点がありそうです。マーケティング用語では「キャズム」などと呼ばれ、新製品が市場に浸透するときの失敗作と超大成功の分岐点とされています。

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たとえば、つい最近の事例です。ガラケーからスマホに置き換わっていったとき、最初は物好きやテクのおたくが飛びつきました。その後、すぐに流行ったという記憶はありません。電車の中でもほとんどの人がガラケーのままでした。

しかしあるとき、一斉にだれもが飛びつくようにスマホに切りかわっていきました。それまで乗り気でなかった人たちも、全体の流れに押し切られるようにスマホに切り替えていきます。そして、最後に残ったのは、ガラケーが消えてなくなる段階になって仕方なくスマホに換えた高齢者です。

このような状況は、新しいテクノロジーや新製品が世に送り出されたときにたびたび目にします。それ以外にもインフルエンザの感染やファッションからはじまり、社会思想や軍部のプロパガンダも同様です。

ビジネスや政治の賢い人たちは、これを意図的に起こす方法を常に考えています。マーケティング担当者であれば、これをうまく利用して市場で先頭を走る有利な立場を築くことができるからです。

この辺のところ、ご自分のビジネスや新作本の新規リリースなどにうまく活用できたらすばらしいですね。そこにはコロナ後のまったく新しい展開が待っているに違いありません。

さて、新しい本を出版すると宣言しておきながら、ずいぶんと時間がたってしまいました。

みなさんから頂いたコメントやご質問を徹底的に調べていくうち、なにか大きな鉱脈にぶち当たりました。「これは一体何だ?」と掘り進む打ち、どんどんと深みにはまり時間ばかり過ぎてしまいました。

しかし今回、やっとその準備が整いました。

今月末にリリースと決め、現在、鋭意準備中です。

私自身、このコロナ禍で大きな出会いと発見がありました。それは、紙の本と関係がありますし、またデジタルの本とも関係があります。でも、本当の発見はそこから飛び出してきたものです。

実は、コロナ禍に突入する前夜の昨年3月末、ある大きな出会いがありました。そこからストーリーはぐるりと展開し、思わぬ展開を始めました。そしてその旅路の途中で大きな発見にまで進んだのです。またこれは、私自分自身についての発見でもありました。これは今回の執筆の中に十分以上に反映されています。


さて、 みなさんはこの1年半以上にもおよぶコロナ禍の中、どのような体験をされましたでしょうか?

私は仕事が大きく変容し、もがく中での毎日でした。そこからようやく、わずかながらの明るさが見えてきました。この経験はきっとあとあと役立つものに違いないと感じています。

それを、このあとみなさんとこのあとシェアしていきたいと思います。

5年ぶりの新刊のリリースは、月の終わりの週末前夜の予定です。そのとき、きっと何かが起こります。

それでは、このあとからの配信にご期待ください。

大山賢太郎


追伸:
現在、本の表紙を発注する作業中です。でき次第またお知らせしますね。

感想やみなさんのその後のお便りなどいただけると大変嬉しいです。

ではまた次回に。

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