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賃貸物件の照明効果 − 光のカスタマイズ編 −

LED照明やLED電球の普及とともに、明るさ(ルーメン=lm)や光色(ケルビン=K)の単位を目にするようになりました。
このブログのカバー画像では、左から電球色(2800K)、温白(おんぱく)色(3500K)、昼白(ちゅうはく)色(5000K)の順に並べていますが、電球本体は色と明るさを変えられる調光調色機能付き電球です。

電球色や昼白色、昼光色は蛍光灯時代から使われていたので馴染みのある色ですが、温白色はご存知でしたか?業務用としては従来からあった光色のようですが、一般住宅用として知られるようになってきたのは最近のことです。
最初に商品化されたのはダウンライトだと思いますが、それまで電球色か昼白色しか選べなかったところにこの温白色が登場しました。

温かみがあって落ち着ける電球色のダウンライトは玄関や廊下、トイレなどに適していますが、リビングで使用するには明るさが物足りなかったり色を判別しにくかったりと不便に感じる点もありました。かといって昼白色では病院や事務所のようで味気ないですよね。そこでその中間色である温白色が登場したのでしょう。
電球の落ち着いた温かみと昼白色の明るさや爽やかさを兼ね備えた ”いいとこ取り” の温白色は、リビングや子供部屋に最適です。
最近では洗濯物の汚れが見つけやすいという理由で洗面脱衣所に使われることも多いようです。
また単色ダウンライトが進化して、電球色と昼白色とを壁スイッチで切り替えられる商品や、温白色も加わった3色切り替えの商品、さらには無段階で光色を切り替えられるものまでも出てきています。もちろん明るさもコントローラーで調整可能です。

一方、皆さんに馴染みのある調光調色機能付きのLEDシーリングライトも、最も明るい「全光」にした時に、温白色とまではいきませんが、昼白色から少し電球色寄りの温かみのある色に設定されているのにお気づきでしょうか? この寄り具合はメーカーによって差があり好みが分かれるところですので、一度店頭で確認してみると面白いですよ。

最近では電球本体に調光調色機能が備わった商品も出てきています。専用リモコンで操作するものから、Wi-FiやBluetooth経由でスマホから操作できる "スマート電球” まで多種多様です。

では実際のところエンドユーザーが調光調色機能を十分使いこなしているかと言うと、おそらく最初に色や明るさを設定してしまえばそのあとはずっと変えることなく使い続けているように思います。
それでも ”自分好みに設定できる” という魅力は大きく、年齢や性別、好みがまちまちな入居者を迎え入れる賃貸住宅では十分アピールポイントになると思います。

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