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ないた赤おに

絵本の話

タイトル:ないた赤おに
作:浜田広介
絵:いもとようこ

内容:
赤おにくんは人間たちと仲良くなりたいと思っていました。友達の青おにくんの協力で人間たちと仲良くなるきっかけを作ることができました。
けれども、かわりに青おにくんとはしばらく会えなくなってしまったのです。
青おにくんは大事な友達の赤おにくんが望んでいることを実現させるために、自分を犠牲にして旅に出たのです。

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僕は絵本が好きです。子供が産まれてから、本屋さんで「良さそうだな」と思う本をよく買っていました。だから家にはいろんな種類の絵本があります。
自分が小さいときに読んだ絵本って覚えているし、たまに思い出すし、なにより絵本ってすごく心が豊かになると思うから。

この「ないた赤おに」は僕が買ったものではなく、保育園の演劇のシナリオだったから買ったものだそう。先日息子が一生懸命に絵本にしては文字とページ数が多いこの本を一人で読み切っていた。
僕は読んだことがなかったから、寝る前に読んでみた。なんだか...時間が経つにつれて「ああ、すごくいいお話だな」って思って今日ここに書いている。

社会に出ると本当にいろんな人がいて、いろいろな人の価値観や正義がある。それはそれで良いと思う。
だけれども、青おにくんのように「人のために自分を犠牲にして行動をする」っていう人は圧倒的に少ない。というか、ほぼ見たことがない。それは僕が暮らす世界が狭いだけなのかもしれないけれど。
「人のために行動を起こす」って大事でどんな時でも根底にその気持ちがないといけないんだよなって僕は思う。それって自分のためでもあるし。

読んでいる途中は最近その心から「他者へ貢献する」っていう感情が薄くなっていたから、内容にピンと来なかったんだけれど、ジワジワと青おにくんの優しさが胸に沁みてきて...
赤おにくんが理想とした暮らしは素敵だし、そんな友達の赤おにくんのために自らを犠牲にした青おにくんは優しくてかっこいい。

純粋で心豊かな子供たちの心にずっと残り続ける名作だと思います。時代が変わっても忘れちゃいけない宝物のようなお話。

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