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創業5周年の大リニューアル。FinTは「思いやり×アルゴリズム」で日本を世界を前向きにする会社に生まれ変わります

お久しぶりです!!FinTのCEO大槻です!

noteを書くのはご無沙汰になってしまいました。
さて昨年の4月にコロナ禍のオフィス移転をしまして、今年の3月にFinTは創業5周年を迎えました。オフィスが大きくなってから毎月新しいメンバーが入社しており、現在では70名を超えるメンバーに関わってもらっています。
毎日毎日、ほんとうに感謝の気持ちでいっぱいです。

順調に5年目に突入したFinTですが、この度、パーパスミッションの策定に伴い大幅にブランディングをリニューアルいたしました!
今回リニューアルしたのはこちら。

①ビジョンと事業の橋渡しとなるパーパス・ミッション
②認識齟齬を生んだ旧行動指針のアップデート
③今までありそうでなかったFinTを表す一言
④新コーポレートサイト

てなわけで、今日はお伝えしたいことがいっぱいです。

このnoteでは、これらを決めるに至った経緯や実際の方法など、自分が見返した時にまた立ち戻ってこれるような内容を、文量なんて気にせず一気に書きなぐりたいと思います。(7,000字超えました)

パーパスミッションが決定しました

まずは一番大きい発表を...!

パーパスミッションを策定いたしました!!🎉

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PURPOSE:みんなの強みを活かして、日本を世界を前向きに。
MISSION:おもいやり×アルゴリズムの『価値づくり』

です。
そもそも、ミッションとパーパスってなんだ?という話です。
FinTでは下記のように定義することにしました。

ミッション:パーパス実現のために果たす使命
パーパス :企業の存在意義(なぜ、自分たちがやるのか≒社会に対する提供価値に含まれる独自性)

会社のフェーズや状況によって、ビジョン・ミッション・バリュー(略してVMV)をする過程もさまざまかと思いますが、FinTに関してはひとえに、2年前に掲げたビジョンの抽象度の高さによる現場の混乱を招いたことが設定に至った一番の要因となりました。

高すぎたビジョンの抽象度


さかのぼること2年前、FinTはビジョンとして「世界をまるごとハッピーに。」を掲げました。当時のnoteはこちら。

この想いは今でも変わりありません。今でもFinTは本気で世界を目指しています。

ビジョンを決めたのは新型コロナウイルスが流行し始めた2020年9月です。メンバーが続々と増える一方、ご時世的にはリモートワークで進めざるをえず、新しく入ってきたメンバーも含めて次第に「会社の方向性が見えない…」「意思疎通が大変…」「どうやって進めればいいかわからない…」などの声が聞こえてくるようになりました。

実はこの手の会社の方向性を言語化して決める作業は、わたし自身あまり得意な作業ではありません。「ずっと避けてきた抽象的な思想の言語化にとうとう向き合うタイミングが来たのか......」と思い、重い腰をあげて四苦八苦しながらつくったビジョンなのです。

シンプルで、わたしらしくもFinTらしくもあるビジョンを作ったわたしは、相当満足しきっていました。

「よしよし、これで会社の方向性は決まった。あとは突き進むのみだ!!!」と燃えていた昨年の夏前、会社が拡大するにつれてまたもやメンバーから同じような声が噴出。(ビジョンのリリースからちょうど1年後...)

「世界をまるごと?ここからどうスケール感を広げるのかがピンとこない」「SNSでなんで人はハッピーになるの?」など、今度はビジョンの抽象度の高さゆえの既存事業との乖離が起きてしまいました。
なぜ世界なのか?なぜ、しかもSNSなのか?
そのロジックをわたし自身うまく話せず、組織が急拡大していく中でもはやビジョンだけではメンバーを導ききれなくなってきたのです。

こうして、FinTのパーパスミッションの設計に着手したのが昨年の8月。
メンバーが走りやすく、ビジョンと事業の橋渡しになる言葉をつくるという目的のもとでスタートしました。

「いつものネタ」を整理するだけでは足りないパーパス設計


ありがたいことに最近はメディアの露出も増えており、2年前にビジョンを考えた頃に比べ起業をした理由やFinTの会社のカルチャーや価値観を語る機会が大幅に増えています。

普段外で語っていること、そのやりとりの中で見えてきた理想など、わたしの中である程度「いつものネタストック」ができつつありました。ここをもう一度アップデートしていき、今までに誰かに聞かれたこと、話したこと、気づいたこと、打ち返しをまとめて行けば何かしら見えるのではないか?と思っていました。このヒアリングをまず1ヶ月に2-3回、毎回2時間以上2ヶ月ほどヒアリングをしてもらいました。

COOのやまぴーSNSマーケマネージャーのおりょうHRのがくとと一緒に、また社外の方の力も借りながら

なぜ起業したのか
なぜみんなは入社を決めてくれたのか
FinTの強みはなにか
FinTが大切にしている価値観

など、ビジョン策定の時に行った言語化作業を改めてやり直しました。
言語化があまり得意ではないわたしが、ひたすらやまぴーやおりょうの質問に答えていき、そこからキーワードを紐解いていくという、ビジョン選定でも採用した流れです。

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⬆︎実際に出てきたキーワードたち。ひたすら掘って掘って掘られまくる言語化作業でした

ですが、当然のことながら、過去に外部で話してきたことを整理するだけでは、新しい言葉は生まれてきませんでした。
すでにあるもの、すでに会社にある言葉を拾っていくのではなく、特にパーパスは自分の頭の中から新しく言葉をつくる必要があったのです。
そこで次にわたしが目を向けたのは、世界というくくりのもうひとつ下流にある、社会です。

大量のインプットをスタート

起業家として、もっと俯瞰して社会を見つめ直すべく、そしてそこから自分で言葉をつくるために大量のインプットをスタートしました。正直、この時期で自分の視座がめちゃくちゃ上がりました。

過去の起業家の長期目線を学ぶため松下幸之助の『道をひらく』を読んだり、

自分のバイブルである、スタンフォード大でのスティーブ・ジョブズのスピーチを何度も聴いたり。メンバーとの1on1にも取り組みました。
そんな中で特に問題意識を感じたのが、自分と同世代の若者の、将来に対する希望の低さでした。

若者が、エネルギッシュに生きられる世の中をつくりたい!

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日本財団が出している2019年のデータによれば、世界の若者は9割以上自分の夢を持っているのだそうです。
世界の若者たちは自分が世界を変えられると思っているのに、日本の若者の多くは自分の力で世界や国を変えられると思っていない。将来の夢を持っている割合も他国が8〜9割の中、日本は6割程度です。他国に比べて日本の若者、特に自分と同世代の人たちの希望度はかなり低い現状にあります。

皆さん、日本の未来に希望を持てていますか?

今さらなのは重々承知で、わたしはこの数値や日本の諸々の現状にかなりの衝撃を受けました。
自分は夢や希望を持っているし、未来は明るいと思っている。けれど、それが当たり前の状況ではないこと。自分の周りの多くの人は希望が持てず、日本がどんどん落ちていくのをただ嘆いているだけの状況にあること。みんなが、当たり前に日本は落ちぶれていくと諦めていること。
このほかにも年上の経営者などとお話していくうちに、やはりせっかくこの時代に起業をしたのなら、しかも世界をハッピーにしたいと言うているならばまず、自分が日本のこの現状を変えないとダメなんじゃないか?という使命感のようなものが湧き上がってきました。

もともと、起業した理由もせっかく自分が生まれたのなら、自分がいない世界よりもハッピーにしたいという思いがあってのものでした。今までは「自分の周りがハッピーでいればなんとなくいいや!」と思っていたのですが、インプットをすればするほど未来に当事者意識を持つようになっていました。

世界をハッピーにするためにも、まず日本を前向きにしたい。
そして若者も含めた日本全体が、前向きになってほしいです。こうした思いを土台に出来上がったのが、パーパスである「みんなの強みを活かして、日本を世界を前向きに」です。

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弊社ならではだと思うのは、ビジョンにも掲げている個人の強みを活かすというところ。
「好き」や「得意」を大事にしている弊社だからこその価値観だと思っています。

この時代、SNSを使いこなす者が世界に最も影響力を与える


そんなわけで、わたしたちはこれからとってもスケールの大きなことを掲げようとしているのですが、 (人によっては身の程知らずに映りかねないでしょう)
FinTはそれを胸を張って宣言できる、するべき会社だと思っています。 なぜなら、 FinTの核は、 SNS であるから。

いまやSNSは、世界と最も速く/最も深く繋がれる手段です。
それを最も使いこなした者が、 世界に最も影響力を与えると言っても過言ではないのではないかと思います。 実際、ことTwitterでは悪い意味で言うとトランプ大統領のフェイクニュース事件、良い意味ではイーロンマスク氏のTwitter買収など、今や世界の一挙一動を決める大事なファクターになってきていると感じます。

そんなSNSを舞台に事業展開してきた私たちが、日本前向き計画に貢献できることとはなにか。考えた結果、やはり発信に力を入れていくのが最適ではないかと考えました。
それも日本のいいものを、外に発信していくこと。

日本には、いいものがたくさんあります。ものづくりは日本が世界に誇れる文化だと思っていますが、うまく発信ができず、世界に広がっていないケースもあるのではないのでしょうか。実際、SONYのウォークマンなどは顕著な例です。iPodよりウォークマンの登場の方が早かったのにもかかわらず、技術的な問題や社内対立など色々な問題でもたもたしているうちにiPodが登場し、結局Appleに負けてしまったという話です。そんな惜しい悲劇は繰り返したくないなと思うのです。

幸いにもFinTには、SNSを通して本質的な価値のある「いいもの」を見つけ、日本や世界に広める力やノウハウが蓄積しています。

それには現在のFinTの土台をつくった事業であり、今でも社内で運用している女性向けメディア・Sucleの存在が大きく影響しています。Sucleは2017年にInstagramアカウントを開設して以降、普段の暮らしのちょっと先の情報、0.5歩先のトレンドを編集部の嗅覚によって捉えることで発信、発展してきました。
過去にはSucleの投稿で取り上げてバズったことがきっかけで流行ったカフェや場所もありますし、飲食店を創業した方からお礼のDMがわたし個人のインスタにきたこともありました。これが個人的にはとても嬉しく印象に残った原体験でした。
Sucleの運用ノウハウを活かして立ち上げたSNSマーケティング事業にも、それと同じDNAが引き継がれています。インスタやTikTokでまだ知られていなかった商品、しかも嘘偽りのない、お客さんにとって本当に価値のあるものをプラットフォームにマッチした発信にすることで、今までその価値を知らなかった人に広く届ける。それが、SNSを舞台とした私たちがもっともベストな形で貢献できる方法だと思っています。

単なる運用代行にとどまらない。わたしたちは、SNSで「価値づくり」をすることによって、日本を世界を前向きにする。


わたしが言いたいのはつまり、FinTは単なる運用代行事業の会社ではないということなのです。
当初からわたしたちは投稿を請け負っているだけの機械的な代行業者ではない、という強い自負がありました。アルゴリズムと感覚的なセンスを落とし込んだコンテンツを、プライドを持って発信しています。
そこをなんとかうまくミッションにできないだろうか。
そんな検討を重ねて生まれたのが、思いやり×アルゴリズムの『価値づくり』というミッションでした。

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日本に存在するいいものにさらに、SNSというプラットフォームに合わせた「価値づくり」をほどこす。SNSを用いながらも手触りのあるソリューションをクライアントさんに提供するのが、FinTの特徴です。

しかし、その「価値づくり」は、なんでもいいわけではありません。
大事にしているのは、日本の強みでもあり、FinTの強みでもある思いやり。FinTが持つユーザー目線、クライアント目線を持った発信と、コミュニケーション文化。これを持って価値づくりを提供することが、FinTにおける「価値づくり」です。

加えて、FinTに蓄積しているアルゴリズムの研究も大事です。ここで指すアルゴリズムは、Sucleの運用で培った仮説検証力やその仕組み化、データ活用のことです。ECなどのテクノロジー活用も欠かせません。ウェットな思いやりとドライなアルゴリズムをうまく掛け合わせた価値づくりを提供します。

こうして、ミッションが決まりました。

認識齟齬の多かった行動指針もアップデート


ついでに、行動指針の見直しもしました。実は、ビジョンが明確でないことの課題よりも前に出ていた課題として、行動指針のミスリードがあったのです。

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旧行動指針。 こちらも抽象的で、混乱を招くことも多々でした

旧行動指針は「みんなに愛!ナイストライ!目指すは世界!」(韻を踏んでる)だったのですが、なかでもこの「みんなに愛!」の捉え方がメンバーによって変わる、という状況が早々に発生するようになっていました。本当は対他者、他者と関わる時に愛をもって接することを言いたかったのですが、「自分にやさしくあること」を愛だと勘違いする対自分への「愛」になっているケースも多く、経営と齟齬がうまれることが多々ありました。
目的から逆算していない行動指針だったと今は反省しています。

そして新しくなった行動指針がこちら

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多っ...!!!

でも、これでも悩みに悩んで絞り出したほうなんです...!!!
FinTに今いる70人のメンバーはみんな、時代が変わっても残るであろうこれから数十年数百年と続くFinTのカルチャーを築いていく人たち。
今社内ですでに確立されているカルチャーをメンバーが自覚し、言語化することで、もともとあった行動指針のよりリアルな輪郭が浮かび上がってくるのではないか…?と考えた結果、全社ワークショップを開いてメンバーと一緒にキーワードを考えることにしました。
上記の新行動指針は全て、昨年の12月に開いた全社ワークショップでメンバーたちが出してくれたものをベースに考えています。

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ワークは丸1日を通して開かれ、「FinTらしい」行動についてのディスカッションをしました。

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↑チームごとに出てきたキーワード。同じような言葉もたくさん出てきました!

当日出てきたキーワードは100個以上。ここから共通項を洗い出し、外部のコピーライターさんと一緒にアップデートしてきました。
今思えば反省の多い旧行動指針でしたが、あれがあったからこそ、じわじわと現在のFinTのカルチャーが醸成されてきたんだと思います。
どれも最高すぎます。とっても気に入っています。

さいごに。FinTのキャッチコピーが決定しました!


最後に、FinTのキャッチコピーも決まりました。
キャッチコピーとは、社外にFinTを紹介する際に使う言葉。
今まではその場その場で紹介の仕方を変えてここまでやってきていたのですが、これを機に広報チームとも連携して、FinTを表す一言がこちらに決まりました!

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データ×クリエイティブで価値づくりをする
SNSソリューションカンパニー

です!✨
こちらもわたしとやまぴー、広報チームや外部のコピーライターさんとこだわってつくりました。

まず大前提としてわたしたちは、SNSを起点にクライアントさんやユーザーなどのソリューションを提供しています。
社内のアカウントコンサルタントやディレクターは、クライアントさんの課題をヒアリングしてSNS運用をしていますし、自社で運用しているSucleは、メディアとしてユーザにお役立ち情報を提供しています。
FinTはSNSを起点に、あらゆる種類のソリューションを生みだしています。

ではどうやってソリューションへと導くのか。

FinTはその実体を、データ×クリエイティブで強みを活かした価値づくりと定義することにしました。

FinTの圧倒的な強みであるアルゴリズム分析の精度やアップデートへの柔軟な対応力はもちろん、世代や属性ごとに細かく分かれるクリエイティブパターンを詳細に、ユーザーの当事者に憑依するレベルで把握していることは、わたしたちの大きな強みだと思っています。
数字×センスの両輪を駆使しながら、クライアントさんの商品サービスの強みを最大化していくこと。それが、FinTのSNS運用です。わたしたちにとって、「なんとなく、それっぽく」は絶対にありえないことなのです。

FinTがやっているのはただのSNS運用代行に留まらない。数字とセンスで価値づくりをしているんだ!という意味を込めて、このようなフレーズを採用するに至りました。これでFinTを紹介する時の言葉にも迷いませんね!
わたしたちは、SNSソリューションカンパニーのFinTです!

新しい航海のはじまり

そんなこんなで、大リニューアルを果たしたFinTは、世界をハッピーにするために、まず日本を前向きにする方向へと舵を切ることになりました。ここから新しい船旅がはじまります。

この国はもうだめだと嘆く前に、わくわくする未来を、どんな人も兼ね備えている「強み」でつくっていきたい。
FinTがその先頭にたち、SNSソリューションを用いて日本をリードする会社になることをきっと約束します。

「みんなの強みを活かして、日本を世界を前向きに。」
FinTの存在意義は、まさにここにあります。

\コーポレートサイトも新しくなりました /

諸々のアップデートに伴い、サイトも大幅リニューアルいたしました。
こちらもぜひ遊びにきてくさい。

長くなりましたが、これからもFinTをよろしくお願いいたします!

インプットをたくさんさせていただきます!!