見出し画像

073 災害ボランティアリーダー養成講座、二日目

 昨夜は先週に引き続き、午後六時半からクリエイトホールにて災害ボランティアリーダー(運営スタッフ)養成講座、第二回がありました。前半は「令和元年東日本台風」での「南浅川町での被害とボランティア活動」、後半は「被災地・被災者とは ~災害支援の現場から~」。

 令和元年(2019年)10月12日、台風による大雨で八王子市の南浅川町が水害を受け、その包括的な報告が前半の講座でした。南浅川町は世帯数(130世帯)の割に面積が広く、隣の家まで90mも離れているところもあるとのことでした。しかし山間部それに(当然のことですが)川沿いに点在しているため、川幅が狭いために雨が降ると流れが速いため、住宅の多くが土砂災害警戒の内側だったのです。そのため全体の半数が被災したのです。
 10月12日に具体的にどのくらい降ったのかと言うと、以下の通り。

時間          連続雨量
17:00~18:00 24.5
18:00~19:00 27.5
19:00~20:00 46.0
20:00~21:00 53.0
21:00~22:00  4.0
22:00~23:00  0.0

 20時頃に被害続出とのことでした。

 そして被害は甲州街道が川のようになったり町を通る川の案内川が氾濫したり。ちょっとややこしいですが、南浅川を通る町は別にあり、案内川と合流するのです。合流した後に残る名前が南浅川で、それがまた、と言う話は略します。

 翌日の13日に全家庭からの被害の聞き取り調査、その次の14日は社協の現地調査。土砂で埋まるケースはあっても地震でないので道路が割れたわけではないので、迅速に復旧作業が始められたのだと思いました。
 そしてボランティア活動が始まり、災害後の取り組みとして「南浅川町災害対策部」を立ち上げたのことです。
 また地域住民での災害復旧支援に関しては「皆さんか被災者です」のため、地域住民の災害支援は「できる人が・できる時に・できる事」をする、それが重要と指摘してくださいました。

 後半の講師は災害支援の仕事を30年くらい携わった人。その人からは様々な支援活動の体験をお訊きしましたが、総じて失敗談です。プライバシーの問題もあって具体的な話は出来ないですが、テーマは「災害ボランティアは被災した人のため」という点で一貫してました。そういえばと私も能登のボランティアの経験から、現地のスタッフは現場に行かず、拠点で指示を出すケースが見られました。時間が経ってくると尚更。しかしそれはボランティアリーダーの関心がボランティア要員に向かい、その先の被災医者に向かわなくなる恐れがあるみたいなのです。
 実は私が行きそびれた東京ボランティア・市民活動センターの活動にも関わっているようで、来月分に改めて予約申請することにします。(大塩高志)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?