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「最近、観たい韓国ドラマがない!」……そんなアナタに贈る、名作胸キュンドラマ『キツネちゃん、何しているの?』

話題作はひと通り鑑賞して
「最近はもう観たい韓国ドラマがない!」
……なんてぼやいている方はいませんか?

そんな韓ドラ枯渇中のアナタへ、
Kコンテンツ偏愛歴20余年の筆者が贈る、
今からでも観てほしい私的殿堂入り名作胸キュンドラマ
『キツネちゃん、何しているの?』('06)を紹介します!

古すぎると敬遠するなかれ、
新しい発見もあって韓国ドラマの奥深い魅力にさらにハマるはず!? 


(以下、ほんのすこしネタバレを含みますが、具体的な叙述はできるだけ避けています。)

|韓国ドラマ『キツネちゃん、何しているの?』とは

誰でも一度は聞いたことがある大ヒット名作ドラマ『私の名前はキム・サムスン』の脚本家キム・ドウの次作で、韓国ドラマの“年下男子ブーム”の火付け役となった痛快!ロマンチック・ラブコメディ作品です。

|この人が出てれば大丈夫! 多彩なキャスト陣

まず、主演を務めるのは『善徳女王』『ディア・マイ・フレンズ』最近では『マスクガール』のコ・ヒョンジョンと、年下男子役に『シンデレラのお姉さん』のチョン・ジョンミョン
脇を固めるのは『彼女は綺麗だった』のコ・ジュニ、今やオスカー女優で『ユン食堂』でも人気のユン・ヨジョン、『梨泰院クラス』パク・ソジュン演じる主人公の印象的な父親像を残したソン・ヒョンジュ、『私の名前はキム・サムスン』から続投の最近では『D.P.-脱走兵追跡官』でチョン・ヘイン演じる主人公の父親役や『寄生獣 ーザ・グレイー』のおじさん役クォン・ヘヒョ……などなど最近も活躍し続ける名バイプレーヤーたち。
この人が出ていれば大丈夫! そう安心して観始められる布陣で出迎えてくれます。

|一気に引き込まれる冒頭のあらすじ

ここで、一気に引き込まれること間違いなしの冒頭のあらすじをご紹介。

30代妙齢のビョンヒ(コ・ヒョンジョン)は、これまで一途に恋はしてきたものの未だ“経験”はない実家住まいの独身女子。小さな雑誌社で成人向け男性誌の記者をしていて、世間的な風当たりは厳しいものの前向きに取材や執筆に日々邁進している頑張り屋。

ある日、以前から不調を感じていたものの後回しにしていた婦人科検診へようやく訪れたビョンヒは、筋腫が見つかりこれまで自分の体を大事にしてこなかった後悔で大号泣。深刻な状況ではないと医師から説明されるもネガティブな想像が止まらず、「このまま死ぬのは無念だ」と長年憧れていた大学の先輩に勢いで会いに行ってしまう。そこで思い切って告白するのだが、予想だにしていなかった理由でフラれ、これまた大々号泣。力なく辿り着いた屋台ではひとり酔いつぶれて終電を逃してしまう。そこへビョンヒの幼馴染スンへの弟でビョンヒにとっても実の弟のように過ごしてきたチョルス(チョン・ジョンミョン)が嫌々迎えに来るのだが、その晩ふたりはなんと──!?

 *

……と、冒頭からもう目が離せない展開なわけです(笑)。

オープニングからしばらくは、若干のお色気? 下ネタ? なシーンが続きますが、そこはホホホと大目に見るが吉です。

そのあとは、韓国ドラマ好きにはもはやお馴染みのテーマかと思いますが、世間体や社会常識 VS 年の差恋愛・結婚や、兵役や服務期間を取り巻く恋愛の障壁など、家族・親友を巻き込んでの大騒動に! 果たしてふたりはどんな道を選ぶのか……!? 乞うご期待!!

 

 

そんなわけでこのドラマ、筆者がホントに大好きなオススメ作品なのですが、どんな点が推せるのか、つづいてそのポイントを紹介していきたいと思います。 

|オススメポイント①韓ドラ鑑賞史上最大の「エッ!!!」って声が出た衝撃の事実

このドラマが最高だ! と思い続けられている理由──それは、物心ついた頃から思い返してみてもドラマを観ていて初めて「エッ!!!」ってとんでもなく大声出たんです(笑)。メッチャまさかの事実が判明して。ホント心底驚いて、呆気に取られ、脱帽し、そして大爆笑しました。ひとりで。あぁ、ネタバレするから言えないけど、ぜひ観てほしい……! 

|オススメポイント②キャストが良すぎる!

そして何よりキャストが皆魅力的なんです。

■コ・ヒョンジョン/コ・ビョンヒ役

『善徳女王』での風格ある圧巻な演技もさすがですが、本作では表情がコロコロと変わって瑞々しいんです。どんなセリフも違和感なく言えていて無理な演技もなく、表現が味わいも深くとっても魅力的。そして、お肌がとっても綺麗なのが分かります。

■チョン・ジョンミョン/パク・チョルス役

正直最初の登場シーンはひどい格好です。でもそのあと生まれ変わりますので、決して冒頭で離脱せずにちょっとだけ辛抱してほしいです(笑)。

彼の魅力は、甘いベビーフェイスにがっしりとした体格。除隊後復帰作『シンデレラのお姉さん』も筆者にとって殿堂入りの名作ドラマですが(初々しい2PMオク・テギョンも出ています!)、そちらのチョン・ジョンミョンはオッパ(おにいさん)な魅力全開で最高なんですよね。

■コ・ジュニ/コ・ジュニ役

『彼女は綺麗だった』で彼女を知っている人も多いのではないでしょうか。主人公演じるファン・ジョンウムの親友役でショートカット姿がキマってました。

本作でのクレジットは本名のキム・ウンジュなのですが、このドラマを期に役名のコ・ジュニに芸名を改名したそうです。他にも芸名を役名にした俳優さんを知っているので、もしかしたら韓国ではよくあることなのかな? と調べてみたところ、やはりそうみたいでした。「役名に改名すると成功する」というジンクスもあるそうです。

■ソン・ヒョンジュ/パク・ピョンガク役

『梨泰院クラス』(2020年)では落ち着いた名優の演技を披露してくれていたソン・ヒョンジュ氏ですが、本作では180度違った風変わりな成金男を演じてくれています。しかもラブラインありです(笑)。ご期待ください。

■アン・ソニョン/パク・スンヘ役

ビョンヒの幼馴染で、チョルスの姉という出番の多い彼女。演技がとっても面白いなと思ったらコメディアンだと知って納得。喧嘩シーンのコミカルさは秀逸です。かと思えば心情を吐露する場面ではホロッと泣かされてしまいました。

■クォン・ヘヒョ/ファン・ヨンギル役

眼力が強いので一度見たらなかなか忘れられない俳優さんです。古くは『冬のソナタ』からの出演作も多いです。脚本のキム・ドウ作家の前作『私の名前はキム・サムスン』ではラブラインも演じていましたが、本作では良い意味で力の抜けたポジションで楽しませてくれます。 

■ユン・ヨジョン/チョ・スンナム役

このドラマの隠れ主人公は実は、ユン・ヨジョンさん演じるオンマ(お母さん)なんじゃないか? と思うほど、悲哀溢れるパートを演じてくれています。なんたって、こじんまりと自営している会社に職員として雇ったほんわか男性社員になぜだか翻弄されてしまい、なのに意外な顛末が待っていたりします。今やオスカー女優のユン・ヨジョンさんのすこしお若い姿が見られますよ。  

|オススメポイント③「バカだな。自分の気持ちも分かってないで」──愛を確信しているチョルスにイチコロ

このドラマの序盤のクライマックスは、ビョンヒとチョルスの“ある一夜の出来事”ではありますが、その後ふたりが思いを交錯しながら変化していく心境の描写もまた大いに見どころのひとつです。
常識や世間体・固定観念にとらわれて愛を拒絶するビョンヒに、そのたびチョルスは「バカだな。自分の気持ちも分かってないで」とつぶやきます。ビョンヒをずっと見てきたチョルスだけに分かる彼女の真意を、彼は確信しているんです。そして彼女の心が真実の愛に気づき向き合うのをじっと待っているんですよね……そんなチョルスにこちらはキュン&コロッの連続です。是非ぜひご堪能ください(笑)。

|オススメポイント④人生に何本かはストックしておきたい作品のひとつ

このドラマって、パク・ボゴム×ソン・ヘギョ『ボーイフレンド』やチョン・ヘイン×ソン・イェジン『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』で描かれた“年下男子との恋愛”ドラマの火付け役作品なのだそうで、本作ではチョン・ジョンミョンが初々しくキュンキュンさせてくれます。

また、妙齢女子特有の悩みや葛藤、はたまた見当違いの恋心なんかも、たまらなくせつなくて、心にずっと寄り添ってくれているんですよね……。なので、なにかのタイミングでまた観返したくなる、人生に何本かはストックしておきたい大切な作品のひとつとなるでしょう。 

|オススメポイント⑤「心の赴くままに」──多様性の時代を予見? メッセージ性確かな推せるドラマ

韓国ドラマを観ていると、社会通念や常識・世間体が、年齢差やステータスの違いがある人たちの恋愛の障壁として強固に描かれていることが多く、そうした関係が理解や許容されにくいことを知ることがあります。
本作ではそこを、チョルスという先進的な若者がつねに疑いを持って固定観念と対峙する姿が描かれていて、やがてビョンヒ共に「心の赴くままに進もう」というスタンスの獲得に踏み出していきます。それはもしかしたら、今の多様性の時代をこの作品・脚本がすでに予見し描いたのかもしれない、と思えなくもありません。豊かで確かなメッセージ性を持った、見ごたえのある頼もしい作品でもあります。だから推せるのだと思います。

|最後に……TMI(Too Match Information =無駄な情報)を♡

このドラマで「チョン・ジョンミョン好き♡」ってなる人も多いんじゃないかなと思うんですけど、彼の名前ってなかなか覚えにくいんですよね。
チャン・ジャンミュン? チョン・ジュンミン? と、こんがらがってしまいがち。そこで私が編み出した覚え方が、「全部“ョ”だよ、チョン・ジョンミョン」です(笑)。これだけでも抑えておけば、あら不思議! チン・ジンミンと迷わず口から出てくるはず。さぁ! チン・ジンミン! ぜひご活用ください。


以上、チン・ジンミンの名前を絶対に言い澱まない自信だけはいっちょ前にある筆者が、本作品への想いを熱くしたためてみました。

考えると楽しい伝統的な遊びとして「日本リメイク版やるなら誰?」というのがありますが(笑)、誰でしょうか………(この間30分以上考えました)………貫地谷しほり×藤原季節でいかがでしょう? とってもイイ気がします!

最近だと、U-NEXTやアマプラのChannel k で御覧いただけるようなので、まずは1話だけでも是非チェックしてみてください!


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