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疑問ばかりの減税と経済対策/逢坂誠二 #7616

【23年11月8日 その5919『逢坂誠二の徒然日記』#7616】
今日は立冬、暦の上では冬です。昨日の東京都心の気温は27.5度。100年ぶりに11月としての最高気温の更新となりました。これまでの最高は、1923年11月1日の27.3度です。

夜明け前の都内、雲が少なく、それほどクリアではありませんが、東の空に金星と月、西の地平線付近に木星が見えます。オリオン座は雲で見えません。気温は14度です。日中は晴れ、21度の見込みです。

昨日の立憲ライブは、国会の裏話などが聞けて面白かったなどのご意見を頂きました。視聴頂いた皆さん、有り難うございます。

1)疑問ばかりの減税と経済対策
今回の岸田総理の経済対策と減税は、やはり相当に問題があります。

ガソリン、電気の物価高対策や、所得税などの減税を含め17兆円台前半に達するという大型の総合経済対策を決定しました。これにともなう補正予算は一般会計で13.1兆円といわれています。

今は、確かに物価高でご苦労されている皆さんへの支援が必要な時期です。

しかしマクロ経済的に見れば、50兆円に達した日本の需給ギャップはほぼ解消しています。つまり、今は新たな経済対策が必要な時期とは思われません。

それにもかかわらず岸田総理は、総合経済対策と即効性の薄い減税を行うことにしました。それは根拠に基づく冷静な判断とは思われません。選挙目当て、人気回復策だとすれば、あまりに国民を愚弄していますし、愚策と言わざるを得ません。

岸田総理は「デフレ脱却できるかどうか正念場」と主張しています。

今年9月の消費者物価指数(CPI、2020年=100)は105.7(総合指数)と、前年同月比で2.8%上昇。日銀が目標としてきた2%を上回る状態が続いています。日銀は先月の金融政策決定会合で、早期に鎮静化するとしてきたインフレに対する予測を撤回、今年度と来年度のCPIの上昇率見通しをいずれも2.8%に引き上げています。つまり経済の基調はデフレからインフレに移りつつある雰囲気もあります。

*給付と減税をなぜ組み合わせたのか
*物価高対策なのか経済対策なのか
*円安をどう是正するのか

疑問だらけの減税と経済対策です。補正は20日に臨時閣議で決定される見込みです。その後、本会議、予算委員会となる予定です。

さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2023.11.8===

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