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「アンネン・ポルカ」 ヨハン・シュトラウス2世 ~ 心が折れそうになったときのプレイリスト 第286曲

<タイトル>

アンネン・ポルカ 作品117

<作曲者>

ヨハン・シュトラウス2世

<おすすめ盤>

ヘルベルト・フォン・カラヤン

<解説>

シュトラウス・ファミリーの長男ヨハン2世が作曲したポルカで、直訳するとドイツ語で「アンナのポルカ」を意味します。

ポルカは2拍子系の舞曲、ダンスのことですね。

そして「アンナ」は彼の母親の名前になります。

父ヨハン1世も同名の曲を書いており(作品137)、こちらも有名です。

ヨハン2世は母性愛の強い傾向があったと言われ(要するにマザー・コンプレックス)、この「アンネン・ポルカ」はその母アンナに対し、ひそかにささげたものであるとされます。

実際にどうだったかのはともかく、音楽という形でのプレゼントなら、悪くはない気もしますが……

このポルカは当時からたいへんに親しまれ、ファミリーがプロイセンへ演奏旅行に出かけた際も、ヨハン2世は「アンネン・ポルカの作曲者」として紹介されたくらいです。

テレビなどでもときおり耳にする楽曲ですし、ファミコン版「パロディウスだ!」の3面のステージでもアレンジされて使用されています。

「パロディウス」で「アンネン・ポルカ」が使用されたのはそのときだけであり、ファンの間では良くも悪くも残念だという意見があるようです。

それだけ時代を越えて愛されているというのは、なんだかこみあげてくるものがありますね。

ポルカというとせかせかした音楽というイメージですが、メリハリが効いていて非常に面白いです。

穏やかな第1主題と大胆な第2主題のコントラストが興味深く、母アンナの性格を描写したのかなと、つい勘ぐってしまいます。

ちょっぴり冷や汗ものですね(汗)

おすすめはカラヤンの録音ですが、やはりメリハリをくっきりさせていてすばらしい演奏だと思います。

子どものころに聴いていたのがこの音源なので、ずっと頭にこびりついております。

さわやかな朝を迎えるのにはちょうどいい名曲です。


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