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「原理」の魔力

こんばんわ、LDWです。
前回記事の次回紹介で「ゲームデザイナーの存在意義について」書きます!
と息巻いていましたが、すでに3回目の投稿で書いてましたね笑。

これが「老化」か…
ちなみに3回目の投稿こちら↓
https://note.com/ohs40074/n/na14779912b36?creator_urlname=ohs40074

さて、今回は「原理」について話したいと思います。

「原理」(英:principle)
ーweblio辞典よりー
事象やそれについての認識を成り立たせる、根本となるしくみ。主として人間の活動にあてはまる原則とは多少意味の違いがある。 「多数決の-」 「相対性-」

小難し単語が並んで良く分からん…

なぜ「原理」のお話をしたかと言うとゲーム制作の場面でもこの原理というものが
あらゆる局面で顔を出すからです。
特に仕様を決めるときや、遊びを作るときに起こりやすいのですが
例えば、氷の魔法を放つ魔法使いがいて、どういう理屈で氷の魔法を使う事ができるのか?とか、浮いているオブジェがあるとして、どういう原理でこのオブジェは浮いているのか?もしくは動いているのか?原動力は何?モーター?不思議な力で回っているの?…挙げるとキリがない。

ゲームでは”ヨシ”とされている事を、ゲームデザイナーは突き詰めます。
「ゲームだからいいじゃん!」と思われるかもしれませんが、プロの現場は違います。できるだけ物理法則に沿った見せ方や、「これがこう動くから、このオブジェが動作している、出てくる」という理由づけをします。

それはなぜか…

「説明無しで分かるようにする」からです。

要は「見たら分かる」というもの。
現実の体験が元にあって、それをゲームの世界でも転用できるようにするからです。例えば、「紐で結ばれた橋」があったとして、それを一目見たプレイヤーは、自然と「ああ、あの紐を切れば橋が倒れるな…?」と勝手に想像する事ができます。要は「前フリ」をしている状態。

実際に「紐」を切ると、橋がバターーーン!と倒れると遊び手は「ほらね!」というふうに自慢げな顔になる。要は「オチ」。

この「前振り」→「オチ」が聞いているからこそ「楽しみ」を感じる事ができる。

ではこの原理に則していないとどうなるのか?

例えば、目の前に浮いている足場があったとする。
プレイヤーの目の前にあるのは「ボタン」。このボタンを押すと浮いている足場が動き出す仕組みがあったとする。(どう動くかはプレイヤー想像不可能)
ボタンを押すと上下に動くようになる。

どうでしょうか?

原理に従っていないと、プレイヤーは「予想する事ができない」ですよね?
こうなるとプレイヤーは置き去りです、ゲームの世界のルールに従う事しかなくなり、遊ぶ方法が分からなくなる。
予想も立てることも出来ずにただ、ゲームに示された道に従うだけ…

もちろんこういうゲームが楽しい場合もありますよね。
魅力的な世界観で引っ張るゲームもたくさんあります。

ただ、原理を念頭において考える事ができれば
「余計な説明をしなくて良い」事に繋がり、それは開発コストにも影響が出ます。
テキスト量や演出面でのエフェクトやSEのコストだって最小限に抑えられるかもしれません。

ぜひ、この「原理に基づくゲーム設計」を考えてみてはどうでしょうか?

次のNoteは「ゲームにおけるテンションの保たせ方」についてです。

お楽しみに〜。



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