文学フリマ東京36の備忘録

5月21日に開催された文学フリマ東京36に参加しました。
備忘録として、よかったことと反省点を書いておきます。

よかったこと①新刊『杉田久女句集』&『草雲雀』を販売できた

ずーっと前からチクチク準備していた杉田久女句集。

ずーっと前から準備をしていたはずなのになぜか前日に本が到着するというギリギリっぷりでしたが、なんとか間に合いました。

今回、杉田久女句集という名前ですが、補遺として句集未収録の作品も全部入れてるので、ほぼ全句集です。久女の句を紙で沢山読みたい、という方におすすめです。いつものように16級で文字も大きいです。kindleもあります。

ついでに3月にこっそり販売開始していた草雲雀も実店舗での販売は今回の文フリが初めてでした。柳原極堂の熱烈なファンから発見されつつも、あんまり宣伝していなかった本なので改めて宣伝をば。

よかったこと②来場者が多い

賛否両論あるそうですが、来場者がとにかく多かったです。参加者を含めて一万人越え。出店している側の実感としては、13時〜15時すぎくらいまでの混雑ぶりが前回以上で、ずっと慌しい雰囲気でした。前々回くらいは、自分のブースを放ったらかして他のブースに挨拶しにいく余裕がありましたが、今回は完全に無理でした。

ただ、来場者数が販売数につながったかというと、そうでもなかったかな、という印象。俳句は俳句、短歌は短歌と、ジャンルごとに来場者の目当てのブースがはっきり別れていたように感じました。

よかったこと③ひとつのブースでもなんとかなった

今回の文フリでは当初2ブースで申請をしていたのですが、抽選の結果1ブースでの出店になりました。見本誌と展示用パネルを置けるか心配していましたが、縦方向に看板を配置することでなんとか場所を確保しました。

B6サイズの見本9種類と看板を設置

参考までにですが、看板はスチレンボードで作っています。布は自作です。

続いて反省点。

反省点

反省点①在庫が少なすぎた

前々回と前回のデータを元に持ち込む在庫数を決めたのですが、結構見込みを外しました。下村槐太の人気がじわーっと上がっているせいなのか、すぐに売り切れ。槐太目当ての方が何人かいらっしゃったので、反省。波多野爽波も早々に完売。

反省点②宣伝が直前になってしまった

文フリ事務局でもたびたび広報していますが、来場者全体の傾向として衝動買いをする方は少なく指名買いというか予め買うものと予算をキッチリ決めてくる方が多い印象がありました。今回は新刊がギリギリになってしまった影響で宣伝も直前になってしまったので、上手くアピールできなかったことが悔やまれます。

反省点③入り時間が遅すぎた

愛用の折り畳みキャリーカートに段ボール二つ積んで、朝の11時に手持ち搬入会場入り。ハッキリ言って11時は遅すぎましたね。設営はギリギリ間に合ったんですけど、知り合いのブースに挨拶しにいく余裕はほぼナシ。

特に浜松町発10時半〜11時だとモノレール激混みで手持ち搬入がめちゃくちゃしんどいんで、当日持ち込む品物が多い出店者の方はやはり早めに会場入りしたほうがいいですね。あるいは車を使うか。

さいごに

暁光堂としては今後も文フリに参加していく予定です。次回は11月の文学フリマ東京37になります。何か新しいものを用意していきます。

今後は句集だけではなく、せっかく文フリに参加するのであれば今後は俳句以外の人に対して訴求力のある(俳句に引きずり込める)本、俳句を知らない人でも楽しめる間口の広い本を作っても面白いかなと思っています。

皆さまおつかれさまでした。


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