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仕事にプライド持つのって、ダサい時代なんでしょうか。

今日も午後からお父さんと歯医者さんだ。
2時半の約束だから日中の最もあっつい時間帯。
うちからお父さんの家まではタクシーで行くからいいけれど、なまじお父さんの家から歩いて5分くらいの歯医者さんにしたものだから、その距離は歩かなくちゃならない。

太陽ってどうなの?
なんか地球に近づいてきてるの?あんなに離れてるのに大したものだ。
太陽光エネルギーとかってどのくらい使えてるのかな。
自家発電したエネルギーを電力会社が買い取りますみたいなこと、やってたよね。今もやってるのかな。その後結構な量が賄えるようになりましたから買取しませんみたいなニュースも見たことあるような。

そうそう、タクシーと言えば昔は電話で呼んでたけど、いまはアプリで呼ぶ。
地域によって違うかもしれないけれど、道端で手を上げて拾ったタクシーの運転手さんの方が道をよく知ってる気がする。
たまたまそういう運転手さんにあたってるのかもしれないけれど。
昔は当たり前で「〇〇まで行ってください」って言って「道を教えてもらえますか?」なんていう運転手さんはほとんどいなかった。
「こっち通った方が早いですから、こっちから行ってもいいですか?」って言ってくれる運転手さんもたくさんいた。

最近立て続けに当たったアプリの運転手さんは、決まりなのかもしれないけれど、ナビを入れてからしか動かない。
おまけにナビ通りにしか走らない。
今は運転しないからあれだけど、そっちの道行くの?と思うことが多い。
「他の道を通る場合は早めに教えてください」とか言うけれど、早めっつったってその先の信号とかのはっきりした目印がなかったら、めんどくさくて言いにくい。
おまけに私のお家とお父さんのお家は、一度曲がったら大通りを真っ直ぐで着く。

あっしは昔気質の人間ですから、仕事にはプロフェッショナルな意識を持って欲しいんすよ。ハンドルを握ったら頭の中にはロンドン市内の地図がナビより早く展開されて、どこをどう走ったらいいか数秒でわかるみたいな。

小うるさくて申し訳ないが、そんなスガシカオの曲を背負って運転しているようなタクシーの運転手さんがたくさんいた頃を知ってるものだから、乗った途端「タクシーに乗り始めて、まだ3ヶ月なのでよく道がわからないんですよ」って哀れっぽく言われると「努力が足りないだろ!「こんにちは」の次のセリフがそれなのか?」と思ってしまう。

なんでも最近では他の職種にもれずタクシーの運転手さんも人手不足らしい。
コロナとかの時仕事が減ったから、運転手さんも減っちゃったとか。

だからって、文章書けない人は作家になれないし、絵が描けない人も絵描きになれないし、包丁一本扱えない人だってお寿司屋さんになれないんじゃないの?
別にカスハラしたわけじゃないけれど、市内の道くらい覚えてよと思ってしまう。
「えっ、そっち?走り出す方向さえ違うじゃん、どこに行くの?」
この間の運転手さんは私のお家と反対方向に発進しようとした。
「いやいや、そっちじゃないです。逆方向です」
って言ったら、言い訳は早い。
「まだ、ナビが始まらないんですよ」って。いや、ナビ通りにしか走らないんじゃないの?こういう時はナビのせいにするんだ。
じゃあ始まるまで待つか、私に聞いてよ。とりあえず真っ直ぐ行くのやめて。
おまけに私のお家はその街に住んでたらほとんどの人が知ってるようなランドマークのすぐそばだから、それ聞いたら方向だけでもわかる気がするんだけど、3ヶ月まえにどこか遠くからいらっしゃったんですか?って感じ。

うるさいと思うだろうけれど、仕事と趣味の違いってある気がして。
めんどくさい場所に行ってくれって言ってるわけでもないし、ほんとわかりやすい場所なのに。

とにかく人手が足りないっていうのもしょうがないし、ナビ通りに行かないと怒るお客さんもいるらしいけど、臨機応変ってのも仕事の醍醐味なんじゃない?

まあニュースでバカな酔っぱらいとかが運転手さんに迷惑かけてるシーンとかも見るから、何かと大変なんだとも思う。

なつかしいな。
「えっ、この道通ったらこんな所に抜けれるんですね。いつもより早くつきました。さすが、運転手さん、ありがとうございます」って言ってた頃が。
あの頃と何が違って来てるんだろう。

それと比べると近所のコンビニの、はっきりとものすごく遠くから来たであろう人たちの方が、とてつもなくプロフェッショナルに思えてくる。
日本語話せるって事だって、すでに努力の賜物だ。

外国人観光客が増えてその恩恵を受けてる時代に、とりあえず、それ関係の言葉だけでもいいから、どれだけの運転手さんが英語や韓国語を話せるんだろう。
外国人労働者には厳しくて、自国の労働者には甘いって事なんじゃないだろうか。なんかちょっと腑に落ちない感じ。

仕事にプライドを持つってこと自体が、ダサい時代になったんだろうか。
生活のために働いてるだけです。が、今の主流なのだろうか。
でも、どんな仕事でも少し努力してプライド持ってやった方が楽しいし、それが私の生きる道みたいに感じられるんじゃないかなあ。
「誰でもできる仕事」っていうのも「仕事」ってなると、本当はそんなにないんだと思う。
誰にでも出来るかもしれないけれど、その人にしか出来ない事ってある気がする。

あっしは古い人間ですから、寂しくていけねえや。
(ちょっと高倉健っぽく、うつむいて憂いた感じでボソッと言わせて)
不器用ですから。




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