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私は影
両親という存在は本当に大きいものですね。
私は、父が母に対して示した態度を母に向けていたし、母の生き方を模倣して生きていたと思います。
父も母も、私がすっぽり隠れて見えなくなるほど覆い被さっていました。
私が自分自身だと思い込んでいたのは、「私」ではなく両親だったんですね。
自覚するまでに時間がかかり過ぎました。
ですが、私自身と名付けられる「私」も存在していたのです。
そして、両親と私は同じ問題を抱えた関係性だったのです。
その問題とは、自分自身の人生とつながりを持とうとしない生き方。
惨めな生き方ですが、私はこの生き方を否定していません。
ここから生き直すことができるからです。
両親は健在です。
私の両親として生きたその人生は終わりましたが、その本質は永遠だと思うからです。
今もどこかで本質的存在として生きているのです。
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