自分の中の自然
諦めるって、最終手段でした。
諦めるって、自己防衛でした。
うまく行かなくて、どんなに訴えても理解してもらえなくて、あんなに努力したのに変わらなくて。
人間関係、仕事、やりたい事、なんでも。
諦めるって、賢くってズルイやり方でした。
でも、諦めが本気ではないとわかったんです。
浅かったんです。
浅い思考で判断したり、感情も浅いところしか触れていなかったり。
自分に向き合うことに慣れていないと、最初はなかなか深いところに潜って行けませんが、少しでも、ほんの短い間でも深く行くと、これまで問題にしていたことが、問題ではないとわかります。
うまく行かなかった、わかってもらえなかった、努力したのに無駄だった、そんなことはただの過去になって、手放せるんです。
慣れると、たとえ嫌なことでも当たり前になって、感覚も麻痺してしまうので、大きなマイナスなどを作って、人生は方向転換するよう働きかけます。
抵抗するなら強引にでも変える(戻す)のが、生命の働きだと信じています。
最初は警戒心で噛み付く自分を、見守っていました。
自分を後押ししてくれる人も現れ始めました。
それでも疑い続け、また浅いところへ向かおうとする自分がいました。
そんなことの繰り返しでした。
ですが、徐々に馴れてきたんです。
自分の中の自然へと向かうことに。
そんな勇気を出すことに。
何度でもそこを目指してダイブしたい。
自分の中の自然、深海の住人になりたい。
そんな想いがあります。