好きな本 「常識という毒洗脳」
近所の知人で母親が息子さんの介助をしています。
お母様曰く、息子さんの状態は薬害でマインドがすとんと落ちてしまったとのことです。
以前その辺りの話も詳しくお伺いしていたのですが、私にとっても、なんとも悔しい話です。
周囲のみなさんは偏見の目で見ていましたが、私は一時期その母親、息子さんと一緒に遊びに行っていました。
息子さんは途中道端で寝転んでしまい一向に動こうとしないことも度々で、そして一言も喋りませんでした。
ある時は公園で犬に怒りを向け母親が止めに入るまで殴り続けたこともあったそうです。
最近、久しぶりに会って、日頃の介助の様子を話してくれました。
少し話を聞いただけでも、それは私が想像していた以上のもので呆気に取られました。
でも彼女は笑顔で言うのです。
あの子が宝なの、あの子を大事にしなさいというのが祖母の遺言だと。
よく笑う明るい人柄で、それが痛々しいこともあって、時々思ったのです。
自分のことは棚に上げて、人の欠点を指摘し、ありがた迷惑な他人の心配や世話ををしたがる人がいるもんだと。
そういった嫌われる側面もある人です。
彼女にいい印象がなかったのです。
この母親も相当に絡まった感情や思考がそのままになっていると思います。
もちろんこの私も。
陰日向はあるけれど、誰にでも可能性はある。
元々息子さんは壊れそうなくらい繊細で愛情深いお子さんだったみたいです。
実際、壊れてしまったのですが。
きっとヒントが見つかる。
読む度に見つかる。
私にしてみれば名言集のような一冊です。
ありがとう、書いてくれて!!
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