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タロットであなたを語りたい(すうぷさんの場合)

すうぷ。
スープではなくすうぷ。
ただの飲み物ではなく、『冬の日に飲みたくなる』『疲れた時に欲しくなる』というさまざまな枕詞がつくような気がします。
必要な時に必要な滋養となってくれるような俳句をたくさん創っていらっしゃるすうぷさん。
すうぷさんとはまだほんの少しだけのおつきあいですが、その温かな湯気の向こうにある姿をタロットで明かしたいと思います。


シャッフルして出たカードはこちら。

ソードの8(R)逆位置でした!


ソードは風です。
情報や知識、言語、制限などを表します。
また、単純に言えばそのまま武器ともいえます。


きっと君はずっと何かを正すために頑張ってきたんじゃないかな。
その見知らぬ人はわたしに言った。
何かを守るためでもあるし、自分自身を頑なに守って、誰も近寄らせないし近寄ろうともしなかった、そんな時があったんじゃないかなと思った。誰かに責められたり、それによって傷ついてしまったり。
その逆もあったかもしれないね。
わたしはそれを聞いて黙ってしまった。
だってあの時はそれが正しいと思っていたし、そうするしかなかったのよ。
心の中で呟くと、その人はわたしを見つめて微笑んだ。


そのとおりだよ。
そうするしかなかったんだ。
だって目も覆われて、縛られて、まわりはこんなに沢山の剣が突き立てられていたんだから。
おまけに君は裸足で足場の悪いぬかるみに立っていた。
それを聞いてわたしは安堵の溜息をつく。
君は誰かのためにそうしていたんだよ。
でも本当に?
わたしはその鋭い問いかけに思わず顔を上げた。
世間の考え方、常識と呼ばれていたものに沿わないと思った何かに対して腹を立てたんじゃないかな。



わたしは自分に巻きついていたゆるゆるの布から思いきって腕を引き抜いてみた。
するとその布はあっけなくほどけて地面に落ちた。
次に覆っていた目隠しをほどくと、暗闇に慣れきっていた目が以前のように色や形や風景を認識するまで時間はかかったが、しっかりと自分の立ち位置や状況がわかるとわたしは驚いた。
あんなに怖がって怯えていた無数の剣は、わたしを刺しはしない。ただおざなりに地面に突き立てられていただけだ。
沼のようでズブズブと抜け出せなくなることを恐れていたのはただの水溜りだった。

ようやく気がついたね。
その人は微笑んだ。
素晴らしい。
ほら、きみはもう何にも脅かされない。
ずっと立ったまま動けなかった時にたくさんのことを学んでそれを力に変えていったのだから。
ただ気がつかなかっただけだよ。
きみには素晴らしい可能性がある。歩いてごらん。
わたしは一歩踏み出した。
足元は少しおぼつかないが、ちゃんと歩ける。
泥が跳ねてもかまいやしない。


さあ、君はもう一度あの山の上にある城に帰るんだ。
振り返るとはるか向こうにかつてのわたしの家が見えた。
もう大丈夫だよ。
あの城はかつて君が居た場所とは違う。
これからは君が心を込めて花を飾り、音楽を聴き、本を読み、沢山の作品を創る創造の場所になるんだ。
君の得意のすうぷも作ったりしてね。
君が変わればすべてが変わる。
魔法のようにね。
さあ、行くんだ。


そう言ってその見知らぬ人は手をあげてわたしの視界から遠ざかっていった。




カードとすうぷさんが対話しているところを書いてみました。
タロットってさまざまなメッセージがありますが、降りてきたまま自動書記のようにリーディングしたり、こうやって書いておくことができるのは素晴らしいです。
すうぷさん、参加してくださりありがとうございました❣️


みゆさんと爪毛さんのものはこちら❣️

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