清原達郎氏の『わが投資術』を読む
清原達郎氏の『わが投資術』を読んだ。清原達郎氏といえば長者番付1位になって有名になった伝説の投資家である。難しいところも多かったが戦略の一端も垣間見えた。
その戦略の一つに「割安中古型株を浮動株目一杯に買い、出口は場中で値下がりしないように自社株買いで買い取ってもらった」というものがある。
「割安」の銘柄を買うというのは究極の目標でそれが簡単にできれば苦労はない。市場はすぐに織り込んでしまうからだ。そこで清原氏は中小型株に着目する。中小型株には証券会社のアナリストがついていないことも多く、アナリストによって情報を織り込まれることが少ないという。
浮動株を目一杯買うというのは自分の力で株価を引き上げるという力技だ。
そして出口がポイント。売らなければ実現益とならないが市場で売却するとなると株価下押し圧力となってしまう。そこで自社株買いで高値のままで引き取ってもらうのだ。
戦略はそれだけではないが目についたのはその点だった。
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