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ロシアのエネルギー戦略は失敗するか?意外と市場メカニズムいいじゃん。

クルーグマンのニューヨーク・タイムズの最新のコラムでは、ロシアのエネルギー戦略は失敗するであろうとの見通しを掲げている。

ロシアは資源大国でありヨーロッパへの天然ガス供給を制限することで経済面から欧州に圧力をかけ、ヨーロッパのウクライナ支援を止めるように圧力をかけるという戦略が失敗に終わるというのだ。ヨーロッパはロシアからのパイプラインによるガス供給停止という圧力を受け、相当に困るはずだったが、意外とその対応は上手くできたという。

ヨーロッパがエネルギー対応に成功した要因として、暖冬だったこと、アメリカからの液化天然ガス輸入で代替できたこと、石炭火力発電への切り替え、政府による家計への補助金とエネルギー価格への介入が意外にも効果を発揮したことなどを理由にあげている。

クルーグマンは現代経済は想定外に柔軟で、一見大問題になりそうな事態にも十分に対応する能力を持っているとし、グリーンエネルギーへの転換も想定以上に順調に進展する柔軟な対応が可能なのではないかと楽観的な見通しを掲げてコラムを終えている。

市場メカニズムは想定以上に強いのだと言う。人類の未来は明るいのだろうか?

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