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哲学とは自己遡及するもの

哲学することとは自己遡及することである。何かを考える、ではその考えるところのものとは一体何なのか。

考えることを考えるところのものは何なのかと問うた場合、「私」という概念の外側にあって「絶対精神」としか呼べないものに突き当たる。

その「絶対精神」を問うもののところは何なのかと更に問えば、さらに外側の「考えるところのもの」が必要になる。それが永遠に繰り返される。

その事態をもってマルクス・ガブリエルは「世界は存在しない」と主張した。それが新カント主義だ。

でもその永遠の問いを続ける存在はある。それが「絶対有」なのかもしれない。

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