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漫画村の創設者に17億円の賠償命令の判決が出た件について解説します

漫画村というウェブサイトがありました。このサイトは2018年4月に閉鎖されたんですが、ここで色々な漫画が勝手に公開されていました。それは「著作権」という法律に反している行為です。著作権とは、誰かが作った作品(例えば、漫画や音楽、映画など)は、その作った人や出版会社が所有権を持っているという法律です。

このサイトで無断で漫画が公開されたことによって、漫画の出版社はお金を失いました。なぜなら、普通に人々がその漫画を買って読む代わりに、漫画村で無料で読めてしまったからです。これによって、出版社がもらえるはずのお金が減ってしまったわけです。

出版大手のKADOKAWA、集英社、小学館という3つの会社は、漫画村の運営者である星野路実さんに対してお金を払ってもらうように裁判をしました。彼らは星野さんに約19億3000万円の支払いを求めましたが、裁判所は約17億3600万円の支払いを命じました。これは漫画村に関する裁判で最も大きな賠償金額とされています。

星野さんは以前、漫画村の運営を否定していましたが、裁判で「開設当初から積極的に関与していた」と認定されました。星野さんはこの判決に対して「納得していない」と述べており、服役(刑務所での生活)後に再審請求(裁判のやり直しを求めること)をしています。

この事件は、インターネット上で作品を勝手に共有することがどれだけ大きな問題になるかを示しています。著作権を守ることは、作者がその作品から正当に利益を得るために非常に重要です。このように大きな金額の損害賠償が命じられることは珍しく、出版社がどれだけ大きな損害を受けたかを示しています。

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