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虹のたもとで眠るきみへ

7月5日。
今日は、高校生まで実家で一緒に暮らしていた犬の誕生日だ。

飼い犬と暮らし始めて間もない頃、食卓にあった飼い犬関連の書類がふと目について誕生日を知ってから、ずっと忘れたことのないその日。

今はもうそばにはいないけれど、おめでとう、空の向こうで元気に過ごしているかな、と心の中で声をかける。

去年、猫さんと暮らし始めてから、これからどれだけ猫さんの存在が自分の中で大きなものになろうとも、絶対に飼い犬のことも忘れずにいるのだと心に決めているのだ。

身体から魂が抜けてはいても、誰かの記憶に残り続ける限り、彼はずっと生き続けることができるから。

———そして恐らく、そういう風に考えているのはもう、家族の中でわたししかいないから。

きみのことも忘れていないし、これからもずっと忘れずにいるからね。
今は猫さんもいるけれど、それでも良ければ時々遊びにきてね。

きみはずっと、わたしの大事な家族だよ。

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