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【#絵から小説】ずっとずっと、友達のままで

———いつも自信に満ち溢れていて、堂々としているあの子は、私の憧れだった。

言いたいことがあってもなかなか言えなくて、いつも本音を飲み込んで笑ってばかりの私は、そこにつけ込まれて弱い者虐めの標的にされることも少なくなくて。
そんな場面に出くわす度に、あの子はいつだって私を庇って守ってくれた。

正義感が強くて曲がったことが大嫌い。
怖いものなんてなくて、その辺の男の子よりもよっぽどかっこいい女の子。

……そんなあの子が、ある男の子に恋をした。
子どもっぽい周りの男の子よりも落ち着いていて大人で、唯一あの子を女の子扱いしてくれるような人。

——そして皮肉なことに、あの子に抱く“憧れ”がいつしか“恋”に変わっていたことに気づいたのは、あの子が恋に落ちた瞬間だった。


「これからもずっと友達でいてね」
そう言って笑うあの子の隣で、私はただ黙って微笑む。
……彼と違って、あの子の「友達」でいる限り、私があの子と別れることはないから。

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清世さんの企画に参加させて頂きました…!
絵から物語を組み立てるのも、いわゆる「百合」というジャンルで小説を書くのも初めてでした。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました🙇🏻‍♂️
そして、丁寧に描き込まれた絵と共に企画を立ち上げてくださった清世さん、ありがとうございました✨


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