新型コロナワクチンの接種状況とアメリカ航空株について(アメリカン、サウスウエスト、デルタ、どの航空株式会社がいいのか?)2021/1/17時点
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ワクチン接種状況
ファイザー&バイオンを筆頭に多くのワクチンが緊急使用許可となりすでにアメリカでは180万人がワクチンの接種を始めている(引用:Bloomberg)。
世界でも、4200万人がワクチン接種を行っている。
となると、今まで閉じこもっていた人々は外に出ることを考え始める。そこで注目したのがアメリカ航空株である。飛行機株は、新型コロナ流行前後で全体的に約50%に株価が急落した。
アメリカにおけるシェア
乗客xマイル数によるシェアを見た場合、上のようになる。Top4社で65%を占めている。今回は「財務健全性」という視点から3つの航空会社を比較し、新型コロナの流行が収束した時にどの航空株が伸びる確率が高いのかを考える。
流動資産
各社4月のロックダウンでの減収による倒産を防ぐため、リストラや銀行からの借金、政府の援助により流動資産を増やす努力をしている。アメリカン航空は、飛行機、従業員をたくさん保持しているため、唯一、流動性資産を2020年3Qに減少させている。2020年9月の3社の流動資産を比較すると下のようになり、デルタ航空が一番多く手持ちのお金を持っている。
株価統計指標
3社すべてが前年同期比で60%以上の売り上げ減でありこれ以上新型コロナ流行が続くと倒産しそうな状況である。特にアメリカン航空は、株純資産倍率(book per share)が-10となっており、純資産がマイナスとなって、自転車操業状態である。PBR(株価純資産倍率)という視点から見るとサウスウエストが良い数字である。
株価
アメリカン航空の株価はそれほど上昇していない。投資家からの財政状況への評価なのだろうか。ワクチンの有効性(モデルナ、95%有効)のニュースは2020/11/17にもたらされている。これに反応するように航空株も上昇した。ということはワクチン接種数拡大が順調に進むと、世の中も新型コロナ前に戻りみんなが飛行機を使い始め、航空各社も利益を得ることができ、航空株も上昇すると考える。その時に先に上昇する確率が高い航空会社はサウスウエスト、デルタ航空と考える。
注意:上は他の要因(ボーイング737、収益性、国内線/海外線の比率など)について考えていない。