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兄弟姉妹を比べない

これまたよく見かける中学受験生のご家庭の風景。
中学受験を終えたお兄ちゃん・お姉ちゃんがいて、2番目・3番目のお子さんが受験生になっている時に気を付けなければいけない重要なポイントです。

同じ兄弟姉妹でも全く別人格

当然といえば当然なのですが、お兄ちゃんと弟は全くの別人格です。私達が現場で見ていても、
「さすが兄弟、よく似ていますね!」
という機会よりも、
「同じご両親のお子さんでも、こんなに違うんですね…」
とお話する機会のほうが圧倒的に多いものです。

ですから、私達も、「お兄ちゃんはこうだった」「お姉ちゃんはこうだった」と、兄弟姉妹と比べて、だから下の子はどうだ……などという言い方は滅多にしないものです。もちろん、上のお子さんのおもしろエピソードなどはお話してあげることはありますが、それでも基本的には英雄伝としてお話しすることがほとんどです。

ところが意外にもご家庭の中ではこの「兄弟姉妹比較」が割と簡単に行われているようです。
「お兄ちゃんはもっとやってた」
「お姉ちゃんはもっと真剣に取り組んでいた…」
要は、今のあなたと比べて、お兄ちゃんお姉ちゃんはもっと真剣に取り組んでいたし、そんなことでは目標としている学校に合格できるわけがない、というふうに、否定的に使うことがかなりあるのではないかと思います。

客観的に見ていたら確かにそうなのかもしれません。勉強量が上のお子さんより少なくなっているところもあるのかもしれませんね。しかし、それを「兄弟姉妹比較」の形で指摘しても、ほとんど効果がありません。むしろ「お兄ちゃんとボクは違う!」と泣かれたり、ふてくされたりして逆効果になることもしばしば。

下手をすると「受験なんてやめる!」と言い出すこともあります。
そんなことになると親御さんも、
「あなたのためにやっていたのに、これだけお金も時間も掛けて来たのに、やる気がないならやめなさい!」
などと、売り言葉に買い言葉の大喧嘩になり、結果、受験生活の終焉を見ることに……

あーあ…… 目も当てられない…
って経験は何度かあります。
基本的に兄弟姉妹は別人格として扱うように気をつけて欲しいものです。

兄姉を受験に参戦させない

意外にトラブルの元になるのが親御さんばかりではなく、お兄ちゃん・お姉ちゃんもかなりの率でトラブルを起こします。

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