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時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか? 国会議員に聞いてみた。

75歳過ぎても警備の仕事しているおじさん。
図書館のアルバイト、コンビニのアルバイト。
うちのお袋は今もパーマ屋に立っている。
家に帰れば親父と質素な食事をしている。

和田さんの言う、頼りない人生に意味があるか分からないけど、その人生…それ以上に尊いものはなくて、その人生を守りたい。

普通の人生、普通の暮らし、そこが最も尊く愛しく、
その暮らしこそが大切にされる世の中であるべきで…

その人生は決してみじめなんかじゃないでしょう。

『時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか?国会議員に聞いてみた。』和田静香


この、小川さんの「隣に座って背中をさするよう」な言葉は、何度読んでも泣ける。

そして、こんなに面白い文章が書けて、才能豊かな作者の和田さんが、最低賃金のバイトで生計を立てるしかなかった…という事実に愕然とした。

「政治をあまり知らない市民代表」という感じで小川さんに挑む和田さん。
でも、ものすごい量の本を読んで勉強されている。

本の最後に参考文献を紹介しているが、その一つ一つに和田さんらしいコメントが付け加えられていて、それも読みごたえがある。
本文中にでてくるさりげない一文にも、何冊もの重みが隠されているのだ。

私は、すぐに本に頼る。
不安なことや、分からないことがあると、まずは図書館や本屋に走る。
それに、なんとなく後ろめたさを感じていた。でも、和田さんの

「愚直に読み続けるしかない」

という姿勢に、「本に頼っていいんだ!」と胸を張れるようになった。


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