見出し画像

芽が出る

10月に植えたチューリップが発芽しました。
この瞬間が花農家になって1番と言って良いほど、嬉しい気持ちになります。

発芽の条件みたいなもの

発芽には種それぞれの条件があります。
温度が何度になったからとか。
雨が降ってから何日経ったからとか。
日光に当たって発芽するもの、当たらないで発芽するもの、蒔き方もそれぞれ違います。
農家は逆算して花の収穫の時期に合わせて種を蒔きますが、相手が自然なので上手くいくこともあれば、いかないこともよくあることで…
何かしらの条件に達してなければ芽が出ることはなく、その種はそのまま土に還ってしまうのか、ふと何年後のある時に芽が出るのかはわかりません。

何かしらの影響により発芽する

種って袋や瓶に保管していると間違いなく発芽しないですよね。
発芽には土、水、日光、温度、ほかの影響があることは間違いない。芽が出ることは花にとって、子孫を残すことの第一歩なので、何が何でも出てくれるとありがたいけどそうはうまくいかない。
なんでだろう。
種にとっては、これから巻き起こる厳しい条件の自然界に立ち向かう心の準備が出来てないと芽が出せないのではとないかと考えてしまいます。
これは、人間にも通じる部分がありそうですよね。
自分はこれが上手く出来て才能がありそうだ
。この才能を活かしたことをやっていきたい。
って自分では気づかない。家族や他者のすすめだったり、アドバイスだったり、そんな何かしらの影響が必要なんではないでしょうか。
人間にとっても花にとっても芽が出ること(才能を見出すこと)は、未来に花を咲かすための始めの一歩といえるでしょう。

芽が出るということ

先輩花農家さんから栽培について話しを聞いたときに、種蒔きから発芽までの数日間が何より大事だと教わりました。あたりまえのことですが、なるべくたくさんの種を発芽させることが、収入に直結するからです。そりゃそうですよね。
事前準備して発芽条件を満たしてあげて世話をする。花を咲かせるまでの何ヶ月間の始まりです。

芽が出るということはこの世に誕生したことを意味します。
あとはこのチューリップが綺麗に花を咲かせてくれることを見守ることが大切なんだと心掛けて日々作業をしています。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?