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種を蒔く #2

自然栽培の種の蒔きかたをざっくりですがまとめてみました。

土は不耕起なのでトラクターなどの機械は使いません。(といっても草刈り用の刈り払い機だけは使いますが…)耕さす、耕さない問題はさまざまな理論がありますが、僕の場合は「耕さない」を選びました。じゃあどうするかというと、種を蒔く所を決めて鍬でほぐすというか、引っ掻く感じで表面を柔らかくします。二周やったら出来上がり。特に畝は作りません。
耕さない理由は、土の中の環境や微生物をむやみに壊したくないからです。伸びた雑草の地上部は刈り、むき出しの土の上に被せて保水効果と雨による泥はね対策にする。(病気や生育不良の原因になるので)土中の根っこは枯れて空洞になり、自然に土を耕したことになる。
一応こういう理論のもとでやってはいますが、なかなか自然相手にそう簡単にはいかないことも多々あるんです…

とにかく蒔く所が出来たので、いざ種蒔きです!

種の蒔き方はそれぞれ違います。
ひまわりの場合は一粒一粒穴を開けて蒔く。
コスモスの場合は土に棒で線状に溝を掘り、指で種を持ち筋状に蒔く。通称スジ巻きです。

ひまわりの種


コスモスの種

種の形と大きさは花によってさまざまで、種類によって蒔き方、蒔く時期、土の深さを変えます。
しかも、土の中に蒔くものと、土の上に蒔くものもあるんです。(光が必要な種と不必要な種が存在します)
あまりに小さすぎる種は直接蒔かずに、一度トレーに蒔いて芽が出たら移植するパターンもある。
一生懸命蒔いた種ですが、芽が出ない時はかなりのショックです…
蒔く前には次の日、雨が降るかは要チェック。
蒔いた直後に水をまきますが、雨の力は絶大で、おそらくなんかしらのパワーが働いていると考えてしまうほどなんです。
昨年5月中旬以降に雨が降らない時期が長くて、コスモスが思い通り発芽しませんでした。幾ら水をまいてもまばらにしか芽が出ない…(これはかなりキツかった)
畑をやるようになってから雨がこんなに嬉しいと思えるようになったことは人生の発見でした。

種蒔きから発芽までの1週間はほんとハラハラドキドキで一斉に出た時の感動はなんとも言えません。

花を種から育てるのって難しいと思って躊躇しちゃう方も多いと思います。
植木鉢でも庭の隅っこでも良いので花の種を蒔いてみてください。
芽が出た喜びは本当感動しますので。

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