一生で1回くらいしか発生しないタイプの事務処理
事務処理が苦手だ。純然たる手続き方法が存在しているはずなのにそのガイドが実は誰にでも明確に示されているわけではなく、少し作業してみて有識者に不明点を問い合わせながら書類をそろえていくそのプロセスがとにかく面倒で苦手である。
既に処理方法全体を認識しているものであれば問題ない。交通費精算とか、残業申請とか、ルーチン化できるものは別にいい。もちろん一番最初は面倒だが、最初に頑張ればあとは自己完結できるので「最初の面倒くささ」に対して払うコストは都度処理していくうちにすぐ回収できるので気にならないのだ。
苦手なのは「一生で1回くらいしか発生しないタイプの事務処理」である。これが面倒なのだ。「最初の面倒くささ」を気合で乗り越えたとしても、その1回にしか適応できない。コスパ悪すぎやしないか?と思ってしまう。
そもそも事務手続きはある程度定型化されているはずで、その前提があるからこそ申請書は様式化され窓口に備え付けられていたりホームページにスキャンされて掲載されているとお思いでしょう。ぼくもそう思う。でもあれ結局手続きしていくうちに「その場合は例示しているものとは別にこの添付書類が必要になります」とか言われるじゃないですか。そこが納得いかない。
わかりますよ、手続きを受け付ける側は例外的なパターンが存在していることを認識し、しかしながらそういったエラーについてもある程度定型化して事務処理しているんだろうって思います。その「存在しているパターン」すべてを事前に公開して書類をそろえてもらうこともできるが、その結果とんちんかんな申請が増えて逆に面倒、との見解があり、だからもうたたき台作って担当の人とめっこり話しながら不明点つぶしていったほうがお互い楽なのだとの配慮もわかります。
でもその「やってみないと何が足りないかわからない感じ」というか「全体像が見えなくてもとにかく言われた通りにやってみてもらえればOKなんですと言われている感じ」に不安があるのだ。まず窓口に行って聞いてみればいいのはわかる。でもその申請者側が圧倒的に弱者であるバランスの不均衡が苦手なのだ。
こうしてつらつらと恨み言を書いているのは、「司法書士や行政書士といった専門家にお願いしてしまえばよいのだろう」とは理解するもののそこにお金払うならちょっと我慢して頑張って処理してやるわい!との気持ちも捨てきれず、結果としてぐだぐだしている状況を少しでも自分の中で面白くしたいがゆえになのでした。ぐだぐだ。
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