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3歳児からの挑戦状!謎の歌声を追え!!

1ヵ月ほど前だろうか。外出した帰りの電車内で、下の子が謎の歌を繰り返し口ずさんでいた。理由は忘れたが、その時はテンションが上がり切っていたため、何度も何度も繰り返し、ボリュームも少しずつ大きくなり、口ずさむどころではない音量に達したところで我々がストップさせた。

ウェーイウェー
ゴマウェー
カマゲノゴマメー
モンチューセッ

(最初に戻る)

恐らく保育園で教わった英語の童謡だろう。何となくメロディーは感じ取れるような気がしたものの、歌詞は全然聞き取れない。繰り返すうちに段々と変化していってしまうし、そもそも日本語を喋っている時ですら聞き取れないことが多い年頃である。文字に起こすのも一苦労だった。昔の人はよくぞ英語を日本語表記で起こしたものだと感心する。

それから暫くの間はブームが続いていたようだが、結局正解は何だかわからなかった。何度かテクノロジーに頼ろうと試みるも、「Shazam」も「この曲なに?」も匙を投げてしまった。


やがて本人の中で別な歌が流行りだし、近頃すっかりご無沙汰になっていた。せめてタイトルだけでも聞き出せれば、正しいメロディや歌詞も調べられたのだが、当の本人にはきっと「タイトル」の意味がわからない。

何度か我が子に「電車で歌ってたやつ聞かせて?」と頼んでみたが、非常に気まぐれなお年頃なので、一度も望みは聞き入れてもらえなかった。そうこうしているうちに妻も私も、どんな歌だったのかを忘れてしまっており、何だか寂しい気分にもなっていた。


ところが今朝になって、突然我が子は歌い始めた。

ウェーイウェー
ゴマウェー
カマゲノゴマメー
モンチューセッ

本人の中では完全に、正しい歌詞として定着しているのだろう。あの時と変わらぬ味を提供してくれた。

この機会を逃してはならぬと、慌てて私はスマホを取り出した。そして英語の歌として処理すべく、貧弱な英語耳をフル動員し、その歌声に集中する。本人が飽きて歌い終われば、恐らく「もう一回歌って?」というリクエストには応じてもらえないだろう。全神経を耳に傾けた。

ウェーイウェー
ゴマウェー

歌い出しは「Way way」ではないだろうか。続く部分は「Go my way」という風に考えられる。童謡とは思えない歌詞だが、ひとまずコレを足掛かりにするしかない。何しろその先は殆どランダムであり、推理する材料としては余りに頼りない。

自信はないが、ひとまず「way way go my way」で検索してみる。すると出て来るのはアイマスやhitomiや矢井田瞳などであり、およそ本件とは関係のなさそうな歌ばかりだ。童謡らしくないと思いながらダメ元で検索したのだ。妥当な結果だろう。学生の頃によく聴いていた矢井田瞳の『Go my way』でノスタルジックな気分を味わいつつ、次を試す。

とは言え「Way way」についてはこれ以上考えられない。ならば「go my way」についてはどうだろうか。「go away」という風にも聞こえないか。そうなるとますます意味不明な歌詞になってしまうが、構うものか。

そうして辿り着いた正解が、以下の歌だった。

ウェーイウェー
Rain, rain,
ゴマウェー
go away.
カマゲノゴマメー
Come again another day.

なるほどなるほど…と妙に納得させられるものだった。3歳児の耳は意外と侮れない。

梅雨の真っ只中ではあるものの、私の心にはスッと晴れ間が差した。


……
………

モンチューセッ」は何なんだよ!!!


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