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beatmaniaを振り返る

以前音ゲーの記録を書いていたときに、少しだけ触れてその後をザックリ書き忘れていた「beatmania」シリーズ。

書き忘れていたことにはすぐ気付いたのだが、もうそのままお蔵入りにしようかと思っていた。しかしサントラを聴き返すとやはり名曲揃いであったので、今更ではあるが少し書き残しておきたい。

以前と同様、特にお勧めの楽曲を浅く紹介しつつ振り返りたい。

beatmania 5thMIX -Time to get down-

今でこそどんな音ゲーにも標準的に搭載されている機能であるHI-SPEEDはここから始まった。これにより譜面が理解しやすくなることも多く、革新的とも言えるシステムだった。

HELL SCAPER」や「CRYMSON」、「GENOM SCREAMS」などの曲が特に印象的ではあるが、後にIIDXでも散々プレイすることになる「PRINCE ON A STAR」が私は特に好きで、「LINN1999」や「Miracle Moon ~L.E.D.LIGHT STYLE MIX~」などの曲にも癒された。

この頃はまだアーケード筐体でプレイすることに抵抗があり、人が居ない時を見計らってコソコソとプレイするというような状態だった。

5th~6thの間

理由は覚えていないが、プレイした記憶は殆どない。恐らく別なゲームに熱中していて音ゲーをプレイする余裕が無かった為だと思われる。
「ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産」などの名作格闘ゲームが数多く同時に稼働していた時期である。まだ音ゲーの門を叩いた程度の私にとっては、ゲームセンターに設置されている多くの魅力的なゲームへ投入するクレジットの優先順位を考えると音ゲーに回すリソースは皆無であったのだろう。

まだゲームセンターが元気にアンダーグラウンドしている時代であった。

beatmania 6thMIX -THE UK UNDERGROUND MUSIC-

6thは筐体パネルのデザインも好きで、今でもよく覚えている。プレイ回数はかなり多かったと思う。

BM98などで少しずつ音ゲーに慣れてきていた私は、友達と連れ立ってゲームセンターへ行き、ヘタクソながらもプレイしながら盛り上がっていたのである。

PARADOXやKLUTE、Hackleberry Finn等、UKクラブシーンで現在活躍中のアーティストによる楽曲を収録。 COOLなUKサウンドが君のハートを掴んで放さない。

(上記公式サイトより抜粋)

とあるように、私のハートも鷲掴みにされた。

Drumfunk」はひたすらドラム音を叩き続けるような譜面なのだがプレイしていて非常に気持ち良かったし、いつまでも聴いていられそうな中毒性のある曲に仕上がっている。ロングバージョンを聴いていても終わるのが惜しかった。そして「Virtual Drummer」もまた良かった。曲調は非常によく似た2曲だが、どちらも味の尽きないスルメ曲である。
TEAR IT UP」に漂う"UNDERGROUND感"は当時中学生だった私の心を大いに揺さぶってくれたし、凄く難しかったような気がするが「NEW WORLD」は緻密でありながら大胆な展開で、とても2分程度に纏められている曲とは思えなかった。

この後もIIDXなどで継続的に活躍される面々も多くの楽曲を提供しており、それらが全体を通してこの「UK UNDERGROUND」の雰囲気を構成している非常に完成されたバージョンに感じられた。

私にとってはどれを聴いてもハズレの無い本作のサントラは、BEMANIシリーズ全作通の中で一番聴いた回数が多いかもしれない。皆が皆ハマるわけはないだろうが、私が一番お勧めできるバージョンであり、サントラである。

beatmania 7thMIX -keepin' evolution-

新要素である一回転スクラッチには慣れなかったものの、セパレートモードの追加が嬉しかった。IIDXライクな見た目になり、特に黒鍵ノーツの視認性は大いに向上した。

楽曲は前作と比較するとバリエーションに富んでいるので、曲によって好き嫌いが分かれる。未プレイの曲も多かったと思う。

HIPHOP系を避ける傾向にあった私が「7000 Questions」には妙にハマったし、「GOOD FRIDAY」もかなりノレた。好みの幅を広げてくれた有難いゲームである。
What is Love?」や「WHAT'S NEXT?」のようなオシャレ路線も良かったし、「CALDERA」のように不気味でありながらハイテンションな曲調も新鮮だった。そして「REFERENCE」や「LAUGA」の中毒性も堪らない。また「PEACE DREAM」はDREAMシリーズの中で一番好みだったかも知れない。

6thほどでは無いにせよ、このバージョンも好きな曲は多かった。

おわりに

音ゲーのサントラを聴くと本当に色々な記憶が呼び覚まされる。
特にbeatmaniaシリーズはかなり古いゲームであるのにも関わらず、曲によっては譜面が瞼の裏に流れてきたり、手が運指を覚えていたりもする。2分程度に纏められた曲には、驚くほど多くの情報が凝縮されている。

次回は「beatmania THE FINAL」について書こうと思っている。最終作であるが故に稼働期間は長かったので、プレイする回数も必然的に多くなった作品だ。

数々の名曲を聴きながら、別れを惜しむ当時の気持ちを思い出したい。

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