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団地×地域活性その①

高度経済成長期を支えたいくつかの象徴的なものの中に団地があると思っています。
人口が急増し、都心に働きに出る人が多くなる中、少しでも質の高い住まいを供給するために、当時の建築や土木、造園などの技術の粋を集めて作られていた団地。

当時の社会背景を考えると、良い悪いではなく団地を作れる場所はどこか?という目線で、それまで山村だった、農地だった場所に突如出来たのが団地であり、地域からはともすると距離のあった存在だったのかもしれません。

故郷を離れ第二の故郷にしようと団地に暮らし始めた皆さんのパワーは、自治やコミュニティの仕組みと相まってとても力強く、この50年の暮らしを支えてきました。

しかし月日が流れるとともに、その担い手の方達も70代、80代となり、これまでのような運営が出来ない、またこれまでのような消費力もなくなり、スーパーなどの店舗が1つずつ撤退して不便になると、少しずつ空き家が多くなる。
それに伴いまた不便になり、若い人が来ず…というバッドサイクルが回り始めていたのがこの10年近い団地の状況だったのかなと思います。

団地再生という言葉が目立つようになったのもこの頃で、如何にしたら団地が再生するのか?かつての賑わいを取り戻せるのか?という施策が試され、今も様々な形で取り組まれています。

団地をリノベーションして若い人に人気の場所にしようという取り組みもその1つです。

私はこの課題を考える時に、その当時の社会背景を踏まえて出来た団地だからこそ、これからの社会変化の中で、団地という存在がどうあると良いのか?という視点で考え、実践していきたいと考えています。

と書き始めると本題に行く前に500字を超える長文になったので、この続きは次回に書きたいと思います。

少なくともそのテーマの一つに団地×地域活性があると思っています。

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