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都々逸を調べましたよ

はじめに

うつスピさまより都々逸の有名どころを! というリクエストいただきました。ありがとうございます。

ありがとうございます!


とはいえ、私の都々逸歴は三年半です。(しかもつくって遊んでただけ この記事の最後に記載の参考文献※3にて)

ということで、とりあえず調べてみました。


わお! 都々逸って、奥が深い!



なお、太文字の部分が都々逸です。作品だけ見たい場合は太文字を読んでいただければと思います。


都々逸について調べたよ

都々逸(都都逸、どどいつ)

七七七五を基本とする二十六字詩。


ドドイツドイドイ

そいつはどいつじゃ どいつじゃ ドドイツドイドイ

これは、囃しことば(歌の文句に差し入れて調子を取る)とのことです。

たとえば、

きつとだきしめ顔うちながめ かうもかはゆいものかいな
そいつはどいつじゃ どいつじゃ ドドイツドイドイ

のようになります。

(※1より)


ここらへんが、どどいつの由来っぽいですね。


『どどいつの起源が名古屋の宿場遊里であったことと、「ドドイツ」という名称が生まれた由来について(中略)「都々逸発祥之地」の石碑にきざまれた尾崎久弥撰文の碑文であるが(中略)

「俗謡の王者どどいつは、寛政十二年(一八〇〇)秋、(中略)唄い始め(中略)後その囃し詞からどどいつ節といわれ(後略)」

(※1より)』

とのことです。


都々逸坊扇歌

江戸末期。

都々逸坊扇歌(どどいつぼうせんか)は、名古屋で発生した「ドドイツぶし」を関東に定着させ、自らも都々逸ぶしの元祖と名乗ったそうです。(※1より)


たんと売れても売れない日でも 同じ機嫌の風ぐるま
(伝初代都々逸坊扇歌)


都々逸坊扇歌は、七七七五を基本とする二十六字詩を定着させた、「都々逸ぶしの元祖」でらっしゃるそうです。

凄いですー!



なんとなく聞いたことあったなという都々逸


立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花

江戸の唄からあったそうですが、由来や詳細は、よくわかりませんでした。


散切り頭を叩いてみれば文明開化の音がする

文明開化の時期といえばこちら。長い流行り唄の最後、とのことでしたが、由来や詳細は、よくわかりませんでした。


恋にこがれて鳴く蝉よりもなかぬ蛍が身をこがす

(『元禄の『松の葉』の古今投節百首に見える"声に現れ鳴く虫よりも言わで蛍の身を焦がす"の借用亜流』とのこと(※2より))

フランスの詩人ポール・クローデルさんが訳したものは、こちら。(※1より)

『フランスの詩人ポール・クローデルが、1945年パリのガリマール出版から『DODOITZU』(どどいつ)という訳詩集を出した』(※1より)


三千世界の鴉(からす)を殺し 主と添寝がしてみたい
(長州の木戸の作、となっているが作者は疑問とのこと)

ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が訳すとこうなります。

This my desire: To kill the crows of three thousand worlds, And then to repose in peace with owner of my heart!

(『佛の畠の落穂』明治三十一年より(※1より))


すごいですねー!



調べて見つけた素敵な都々逸

一人笑うて暮らそうよりも 二人涙で暮らしたい
(古典都々逸より、よみ人知らず ※2より)

星の数ほど男はあれど 月と見るのはぬしばかり
(古典都々逸より、よみ人知らず ※2より)

恋を下谷の朝顔市で 切れた鼻緒が縁になる
(現代都々逸より、佐藤紫蘭 ※2より)

惚れた数からふられた数を 引けば女房が残るだけ
(現代都々逸より、よみ人知らず ※2より)


こんなのも。

勝つと思うな 思えば負けよ
負けてもともと この胸の
(美空ひばり歌う「柔」(関沢新一詞)の歌い出し)



都々逸ミニコラム

都々逸といえば、七七七五です。

細かく言いますと、三四・四三・三四・五など、いろいろルールをきわめればそれなりにあるようですね。

『七七七五の頭にさらに五音の句を載せる、いわゆる「五字冠り」(※2より)』
というのもあるそうです。うん、聞いたことある。

『七七の前段と七五の後段の間に、既成の浄瑠璃、漢詩その他の歌詞吟唱をはさみこんだ、いわゆる「アンコ入り」どどいつ(※2より)』
もあるのですね。へぇー! 知ってたような知らないような。


むかしから、五文字と七文字は日本の詩歌や唄や盆踊りなどによくあらわれていまして。
『都々逸ぶし以前または諸国俚謡(りよう)などで著名と思われるもの(※2より)』
もあるそうですが、
『あまりにも無神経に二十六文字歌のあれこれを都々逸としてとりあげ(※2より)』
るのも賛否両論とのことでして。

たとえば、
『都々逸の原型とも言うべき『音曲神戸節』にある"わしが胸では火をたくけれど煙ださねば主ゃ知らぬ"は、(中略)神戸節より三十年も前の『山家鳥虫歌』に"胸で苦しき火は焚くけれど煙立たねば人知らぬ"がある。(※2より)』
とのこと。

わたしはよくわからないのですが。


都々逸奥深いですねー。



おはようよねちゃんの好きな都々逸ランキング


第1位!

えー決められない。


ちなみにこちらは、七七七五ではないですけれども、私は大好きです。


一度でいいから見てみたい 女房がへそくり隠すとこ。歌丸です。(桂歌丸)


いいなあ。



おはようよねちゃんの企画から


#どどいつのほんつくれるかな

(募集期間:令和6年6月7日〜令和7年7月5日)

よろしくね!


以前の企画の最優秀作品もご紹介いたしますね。



おはよね都々逸大賞より

おはよね大賞

ふぅ。さま


引用させていただきました。

ありがとうございます。(^_^)



置きポエム・どどいつ展より

どどいつ展賞

naomi さま

芝に寝転び
地球になって
頬で落ち葉を
受け止める


引用させていただきました。

ありがとうございます。(^_^)



優々っぴの ホッと都々逸 ~七七七五~ より

立派になんて
ならんでいいよ
そばで笑って
いてほしい

(優々っぴ):おはようよねちゃんの別名です



ということで、こちらよろしくお願いいたします(^_^)

#どどいつのほんつくれるかな

#都々逸

#都都逸

#どどいつ


みなさまのエントリー作品はこちらですよ!


参考文献

※1、二十六字詩・どどいつ入門(中道風迅洞)

※2、風迅洞私選 どどいつ万葉集(中道風迅洞)

※3、都々逸投稿サイト イッツ!都々逸

https://itsdodo.net/


ありがとうございました(^_^)


いただいたサポートは、本を買うことに使っていました。もっとよい作品を創りたいです。 ありがとうございます。