言語とビジュアルを行き来しながらロゴをデザインする
逍遥学派では、プログラムやワークショップだけではなく、デザインのお仕事もしています。
私たちは、問いを投げかけながら、まだ複雑で人に伝えることが難しいものを一緒に紐解き、整理しながら、本当は価値があるのに光が当たっていない領域をひらくためにデザインをしていきます。
Case2:
本棚間(ほんだなあわい)の世界観とロゴを一緒につくる
実際にどんなプロセスで、このロゴデザインが生まれてきたのか?
それによって何が変わり生み出されたのか?
についてまとめたいと思います!
制作プロセスについては下記noteにもまとめています。
本棚間とは?
本を読むことが苦手だった店主が、「あなたの人生に影響を与えた一冊は?」という問いをスタート地点に、本との出会いや読んでいたころの風景などを、年齢や職業、出身地の違う10人のストーリーをまとめたZINE『ある人、ある本、ある時間、』を制作。
顔がわからないけど、不思議とZINEの中の人物と繋がったような気持ちにさせてくれる、まさに「間」を共有させてくれる場です。
|逍遥学派がご一緒したこと
言語とビジュアルを通して、本棚間が作っていこうとしている世界観を共有しながらロゴを作っていきました。
<依頼内容>
・ロゴを作りたい
|実際にどのように進めていったのか?
1.本棚間のことを知る
ご本人が本棚間を開くことになった経緯と、今までのルーツをオンラインで聞かせていただきました。
その後も、本棚間のコンセプトやどのような場にしていきたいのかを資料としてもいただき、オンラインで気になったところを聞いていきました。
2.大切にしている価値観を文字にして整理
大切にしている価値観を文字ベースで整理し、共有していただきました。
先に伺っていたワードが入っていたり、そのワードがさらに分解されていくことで作成しているご本人も整理できたり。
私たちは、なるほどそういう意味話していたのか!と理解が深まったりします。
3.大切にしている価値観と、話を聞く中で感じた印象を元にイメージを収集
今回は「本」と「間」という要素があり、本らしさ(本屋さんだったり、出版社的な雰囲気だったり)を入れるのか、「間」をどのような形で表現するのか?を中心に世の中に存在している既存のロゴを複数集めて、より「本棚間」に合うのではないかと思う要素(色、雰囲気、形、動き など)を探していきました。
4.ラフでアイデアを共有し、ロゴを更に具体的に作成
方向性ひとつにを決めるためのラフデザインとアイデア資料を3方向、作成しました。
資料にまとめた案は、行武さんが自ら手を動かしてアナログで作成する案だったので、あえてデータで作成せずにアイデアだけを共有しました。
5.ロゴのデザインを詰めていく
決まったデザインがベストな形なのか、書体や文字の空き、全体の形(本の数や動き、正方形にするのか)などを探っていきます。
<趣意文>
本棚間を通して、関わる人々が本を選び取る(自分で人生を選択していく)様子を表現。本にはつい立ち止まってしまう豊かな「間」がある。
冊子やしおりなどの紙媒体に印刷すると、より味わい深い余白を残してくれるようなロゴに仕上がりました!
動きのある本棚に「間」の文字が隠れており、一度見たら忘れられないロゴになっていると思います。
最初から最後まで、ずっと雑談をしているような感覚で、気づいたらロゴがこの形に落ち着いていました。
お互いが、時には深く遠く脱線しながらも、「本棚間のロゴを作る」という目的地を共有していたため、有意義な時間になっていたのだと思います。
最後に下記の質問で締めくくりたいと思います。
制作期間:3ヶ月
デザイン・ディレクション:逍遥学派
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最後まで読んでいただきありがとうございます!
自分達だけでは、言語化し難く複雑なものを、ビジュアルや言葉にして人に伝えたい!という方、
ブランディングを見直そうと考えている方、
新しく事業を立ち上げたので一緒に整理していくことが必要な方、
下記、逍遥学派のInstagramより、気軽にお問い合せください!https://www.instagram.com/shoyogakuha/