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水と風の流れを意識した庭づくりと古民家再生をはじめます。

このnoteは、人と自然の関わり方を捉えなすことを目的に活動する「おでかけスコープ」と、複雑でまだ理解されていない活動にそっと光を灯す、合同会社逍遥学派が運営する「暮らせるアトリエ みみみみみ」で環境を観察し、実際に自分たちで手を加えながら、その変化などを記録していけたらと思っています。

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「暮らせるアトリエ みみみみみ」とは?

観察=みる(見る/観る/視る/診る/看る)ことから、自分の「み方」を手放すことで自分が変わってしまうような場をつくる予定です。(2024年5月現在)


大正時代に建てられた母家
手前はコンクリートが敷かれている
お庭(おもて)
お庭(うら)


今回のnoteに出てくる、みみみの全体を図にするとこんな感じです。


どんな地域、周辺環境か?

みみみのある広島県三次市甲奴町は、田園風景が広がる中国山地です。広島県でも北部にあたり、冬には雪も積もります。

雨の日はもくもくしています


家のすぐ横には神社に向かう道があり、雨の日の竹林と鳥居が幽玄さを漂わせています。


家の目の前には、田んぼが複数連なっており、5月が近づくと田植えの準備が始まるようです。


どんな状態か?(2024年3月時点)

・母家の床が落ちていた
(キッチンが新しかったため、床の落ちている側の通気口が片方なかった)
・表の庭の植木も苔に侵食されていた
・裏の庭の花壇に生えている木の根からシロアリが出てきた


庭の木に苔がへばりついている


なぜ起こったのか?

山からくる水が、長年放置された詰まった溝によって庭に流れ出していた
溝が通っていれば、本来は庭には溢れ出さずに明渠から暗渠に流れていたはずでは?と見立てています。

・10年間家が閉ざされていた
・落ちた床の下には、芋を貯蔵する深い穴があった
・神社に上がる道にある法面から土が落ちた後があった
・家の周りの溝はおそらく10年間土や根が詰まっていた

法面が完全に庭側に落ちている
山の方から流れてくる水はここに集まってくる
この縁側の下に1mくらいの穴があった


庭でやったこと

・庭の木などに絡まった蔦を外す
・枯れた枝などを落とす
・溝を遮っている伸び切った枝を切る
・庭のいくつかの場所に空気が通りやすいような入り口を作る

溝を程よく掘り進める
生えてる草木と対話しながら切る
蔦を外してあげる


古民家の中でやったこと

・全ての窓、扉を開ける
・風を通すためにひとまず朽ちた木などを撤去する

謎の黒いシートも引っ張り出します
床を支える大引きがボロボロで軽い木になっていました
すっからかんになりました!


今後観察していきたいこと

・生態系はどう変化するのか?
現在biomeというアプリで周辺にある植物や生物を記録しているのですが、水や風の流れを意識した環境改善を行うことによって生き物や植物がどのように変化するのか1年間観察してみようと思います。

・古民家の状態はどう改善されるのか?
周辺環境の改善によって、シロアリやムカデはいなくなるのか?

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東京はほとんど暗渠になっており、下水もきちんと整備されているため流れた水がどこに流れて自分の手元に来るのかよくわかりません。


しかし、この地域ではお皿を洗った後の水が家の裏の溝にそのまま流れ、山からきた水と一緒に田んぼのすぐ横を通る溝を通って海へ流れていきます。その光景を見た時に、洗剤ひとつがその周辺に与える環境を考えてしまいます。溝には生きたカエルもいたからです。

掃除した溝に別棟の洗い場から流れる洗剤
(洗剤は極力環境に良いものを選んでいます)
おそらくここは、川にそのまま流れるんだろうな


その溝は10年でいろんなものが堆積し、流すべき水を堰き止めてしまっていました。(おそらく道に作られた法面が落ちていたので、その影響もあったでしょう。)

それによって古民家の方へ水が流れ、その湿度で住み着いたシロアリたちによって床の根太が朽ちてしまいました。

新しいものに変えてしまうことはお金を払えば簡単かもしれませんが、
私たちはどのようにこの古民家を通して自然と関わっていくことが良いのか?探っていけたらと思っています。

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水と風の流れを中心とした環境改善の参考としている竹田さんのインタビュー記事はこちら


みみみみみでの活動については、下記のInstagramからご覧いただけます!
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