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『アサリ大量消費作戦』 発動編

『アサリ大量消費作戦』
発動編 https://note.mu/oharan/n/ncd4c4e59fc35
ラーメン編 https://note.mu/oharan/n/n83599e5175c2
焼きそば編 https://note.mu/oharan/n/nd85c098255ca


例の10連休中に、親として息子に何かGWらしい経験をさせてやろうと思い、同い年の子供のいる友人夫婦と潮干狩りに出掛ける事になった。

千葉の木更津辺りならば近くてよかろうと安易に計画したのだが、両国を朝7時に出る予定だったものが、お互いに幼児連れなもんだから気付けば30分遅れ。さらに午前8時を過ぎた辺りでクソ渋滞にハマる。

そんな調子で朝からグダグダ展開となり、両国から木更津まで驚くなかれ片道5時間。こんなんだったら10連休いらない……。

しかし、お友達が一緒だったからか、子供達は意外とエンジョイ。海岸についてからも、初めての潮干狩り体験に夢中。
考えてみれば、砂場遊びと水遊びが好きなだけ出来て、親に怒られる事もなく、ついでに貝だのカニだの海の生き物とも戯れられるのだから、そりゃ楽しいに決まってるわなあ。

が、到着時点で13時という酷い時間だったため、肝心のアサリが殆ど採り尽くされており、2時間ほど頑張ったものの 「味噌汁なら一回分くらいあるかなあ……」 程度の哀し過ぎる結果に終わってしまった。

これで大人1,800円ってのはキツイなあ。
さすがにケチ臭くなるなあ。

流石にこれで家に帰るなんて話にする訳にも行かないので、せめて千葉県らしいお食事を楽しもうという事に。

という訳で、潮干狩り残念会の会場に選んだのは、千葉ローカルの人気の回転すし屋『やまと』さん。
本当は木更津店がお気に入りなのだが、そちらは「最低2~3時間待ちです」という酷い混雑ぶりだったため断念。

じゃあ君津店の方もそれなりに混んでいるかと思いきや、こちらはキャンセル客が多く、ものの20分程度でテーブル席に案内して貰えた。

席に着いちまえばこっちのものだと、さっそく潮干狩りの鬱憤を晴らすべく青魚盛りからスタート。
この店の特徴は大ぶりなネタで、下のシャリが完全に隠れてしまうほど1切れがデカイ。なんだったら、1つの握り寿司を刺身とニギリに分けて食べてもいいほど。

普通に刺身として食べられる ”こぼし系” のメニューもあるので、それと酒で楽しくやるってのもアリだ。

この店はマグロ系が値段の割に大ぶりかつ美味しい。その自慢のマグロを味わうのにオススメなのが、季節品含めて色々と用意されている3~5貫盛りメニューだ。
中でも鉄板なのは、写真のやまと盛り(880円)だろう。これは大トロ・中とろ・真鯛・かんぱち・はまちといった人気ネタが盛り合されており、満足度がとても高い。
初見の場合、ひとまずこれで味を確かめてみるのがいいだろう。

こちらは大トロ・赤エビ・とろカレイを炙って岩塩を振った、その名も岩塩炙り三貫である。そのまんまのネーミングではあるが味は間違いなし。
かなり念入りに炙ってくれるのか、香ばしい風味の立ちっぷりと、岩塩のアクセントのバランスがステキ。

アングルが悪い&ネタが大きすぎるためよく分かりませんが、これはマグロのほほ肉焼きの握り。

生魚が苦手な子供には、フライドポテトや唐揚げといったメニューもあるので、その辺をかじらせておけば時間は稼げるかと。

東京都内にも系列店があるにはあるが、どう考えても千葉県内の店舗の方が美味しいので、もし千葉に遊びに行く機会があったらお食事の選択肢として思い出して欲しいなと。

[店名] スーパー回転寿司 やまと(君津店)
[住所] 千葉県君津市南子安6-21-11
[TEL] 0439-57-5969
[営業時間] 11:00~22:00
[定休日] 年中無休
[公式サイト] http://yamato-f.jp/
[備考] 系列店の中で最も評判が良いのは木更津店なのだが、そこはいつも2時間以上待ちが当たり前という状況。君津店は30分~1時間程度待てば入れる事が多いので、初見の方や無理をしたくない方はこっちがオススメだと思う。


さて、ここから先は番外編。

やまとのお陰でなんとか「千葉旅行も悪くなかったね」という感想まで持ち直したのだが、帰りの車の中で女房の友人から連絡が入った。
なんでも、その人も木更津の辺りで潮干狩りをしていたらしく、「採れ過ぎちゃったから貰って欲しい」とのこと。

よくよく話を聞いてみると、合計で20kgも採れてしまい、仲間内で分けても分けても全く減らないのだとか。
そういう事ならばと、東京に着くなり遠慮なくおすそ分けして頂いたのだが……

ちょっと待って、これ何kgあるの……?
予想していたよりも遥かにドカ盛りで、砂を吐かせるだけでも置き場所と容器の問題で一苦労なんですが……。

なぜかアサリだけではなくハマグリも混ざっているのは気にしない方向で。

という訳で、荒井家はこの先しばらくの間、毎日毎日アサリを大量消費せねばならなくなったのである。
この 『アサリ大量消費作戦』 がいつまで継続するか分からないので、折角だからオススメレシピをここで紹介して行こうと思う。

次回は第一弾として、アサリラーメンをご紹介する。

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