板橋の名ラーメン店が近く閉店するらしいのですっ飛んで行った(時ちゃんラーメン/大山/ラーメン)
板橋区の大山地区の川越街道沿いに、何十年も前から営業を続けるラーメン屋さんがある。
『時ちゃんラーメン』
板橋区は他地区と比べると地味・無名ではあるのだが、大道路が多いためか、昔から隠れたラーメン激戦区として知られていた。
また、ちょっと風変わりなスタイルのラーメンがエポックメイキングになるケースも目立ち、中でも特に有名なのは蒙古タンメン中本であり、一昔前ならば環七・土佐っ子だろう。
この時ちゃんラーメンも、そんな強豪がひしめく川越街道~環七エリアにあって、長く人気店としての地位を守って来た名店である。
以前はこの近くに龍神というこれまたオンリーワンな名店があり、20代の頃の私は川越街道を自転車で疾走しつつ、龍神~ハンサムラーメン(※中華定食屋)~時ちゃん~白くま~中本(※川越街道を城北公園の方へ左折)……と、どこで晩御飯を食べるべきか悩み倒していた。
そんな思い出一杯の時ちゃんが、遂に店を閉める決意をしたそうな。
いやあ、そう聞いちゃったら挨拶がてら食べに行かねばならん。
という訳で、胃袋係として女房と、そして最近戦力として期待できるようになった息子を連れて、久々の時ちゃんラーメンへ。
せっかくなので現在のメニュー(上)と2013年の頃のメニュー(下)を並べてみるが、こうしてみるとメニュー自体は何も変わっていないけど、値段はだいぶ上がったんだなあ。
実は2013年の時点でも何度か値上がりした後で、その少し前はさらに安かったんだが、何度も何度も小麦粉が高騰したり、他の食材も値上がりしたりで、その度に店主の時ちゃんが「すまないね、ちょっと上げちゃったよ」なんて言っていたのを思い出す。
正直、この店に関しては 「いやもういくらでもいいのよ、頑張って店を続けてくれるだけで」 という気持ちで一杯。
それにしても、何十年もこの少数精鋭のメニューでよくぞ戦い抜いたよなあ。さらに大昔には、もうちょっと中華メニューがあったと証言する地元の古老もいたんだが、さすがにその時代の話は分からず。
店主の時ちゃんが実はもう相当なお年なので、これ以上店を続けてくれってのも言い辛いんだよねえ。流石にもう奥さんとのんびりしたいだろうしなあ。
皆様からの金銭サポートがあると、子育てに追われる哀れなオッサンの生活がいくらか楽になると思わせておいて、息子の玩具やお菓子や遊園地代で殆ど溶けます。