【御花の人々】ぶつかった壁はみんなで乗り越える！全く違う業界からホテルの世界へ
私たちは柳川藩主立花家の別邸として築かれ、400年以上の歴史・文化を今に伝える料亭旅館です。今も立花家の末裔が受け継ぎ、建物や庭園を含めた敷地全てが国指定の文化財に指定されています。
私たちはその大切に受け継がれてきた文化財の魅力を見出し、訪れる方々に感動を届け、「心のよりどころ」としてあり続けることを目指しています。「御花の人々」では、そんな御花で働く人たちの思いをご紹介していきます。今回は宿泊部門の占部江利奈さんの思いをご紹介します。
Profile
占部 江利奈 ／ 福岡県出身。大学卒業後、地元の病院で栄養士として勤務。その後、思い切って全く違う業界の柳川藩主立花邸 御花に入社し、予約管理業務から接客まで幅広く経験。現在は宿泊部門にてフロント業務に従事している。
お客様のありがとうが原動力。
私は全く違う業界から入社したこともあり、振り返ると正直色々と悩んだり、葛藤もありました。ただ、そんな時に一緒に働く方々のサポートや明るさで楽しく乗り越えることができたなーと思います。本当にあっという間の9年でした。
元々給食が大好きで「献立を考える人になりたい！」と、管理栄養士を目指し、大学で猛勉強して管理栄養士の資格を取りました。卒業後は地元の病院で2年ほど働いていました。もちろん、仕事にはやりがいを感じていましたが、想像以上にハードな環境だったのと、だんだんとこの仕事は自分に合っているのだろうかと考えはじめたこともあり、思い切ってキャリアチェンジを決心しました。
そんな時に出会ったのが、御花でした。と言っても、求人情報で知るまでは、御花のことは知らない、行ったこともない場所。大学時代に結婚式場でアルバイトをしたことがあったので、地元でどこか無いかなと探していた時に偶然目にし、応募しました。
入社した当時は、予約事務所で電話受付・予約管理等を担当し、その後レストランでの接客も経験しました。どの業務も今まで全く経験したことのないものばかりで、戸惑うことも多かったです。毎日たくさんお客様が次々にいらっしゃり、本当にハードな日々でしたが、チームのみんなで協力しあいながら働くのが楽しかったのを覚えています。当時も今も御花の良いところだなと感じるのが、社員同士の距離が近く、どんな状況も皆で協力し、乗り越えるという雰囲気があり、辛いことがあっても共有し合える仲間がいるのがとても有り難いところだなと感じます。
宿泊部門に配属になったのは7年前で、それからずっとフロント業務を担当しています。「接客」という言葉としては同じかもしれませんが、滞在時間も長く、単価も違い、何度もお越しいただけるリピーターの方もいる。宿泊部門での接客は全く違うもので、最初は戸惑うことも多く、たくさんの壁にぶつかってきました。自分が良かれと思ってやったことが、お客様にとっては少し迷惑であったりとか。お客様とのほどよい距離感と言いますか、お客様との会話の中で情報を聞き出し、それぞれのニーズに寄りそうような接客は、経験を積みながら少しずつ習得していきました。そうした中で、お客様からの「ありがとう」という言葉が本当に嬉しく、だんだんとこの仕事が楽しくなっていきました。
御花で働いていると私が生まれる前に御花を訪れたことがあるお客様に出会うなんてことも多く、最近ですと館内をご案内している時に「40年前に新婚旅行で宿泊しました。」とお客様に教えていただきました。ここがお客様にとってかけがえのない場所になっていて、それは本当に素敵なことだなと。普段働いている中でも感じられることが、やりがいとなっています。
また日本文化に触れる機会も多く、大広間で行う能や毎年年末に行う餅つき・鏡餅作りなど地域の伝統文化も合わせると本当にたくさんの文化に触れることができます。そうした文化を自然と後世に繋いでいることに関われるのもここで働く魅力の一つだなと思います。
御花で一緒に働くメンバーは、ときに本気でぶつかり合うこともあるほど、「こうした方が良いのでは！」と思ったら、各部署と調整しながら突き進む人も多く、それぞれが熱い思いを持って働いています。「今が楽しい」と思えるのも、そうした周りで一緒に働くメンバーのおかげだなとつくづく感じます。
新型コロナが落ち着き、本当に海外のお客様が増えてきました。海外のお客様にとっても御花での時間が素敵な時間になるよう、しっかりとコミュニケーションできるようになるというのが、今の私の目標です。
予想外のことが起きても、ユーモアを大事に、どんな状況も明るく乗り切っていく。そんな明るさをもって、お客様をお迎えしていきたいと思っています。
柳川藩主立花邸 御花では、2025年1月のリニューアルオープンに向けて、新しい御花の滞在を一緒につくっていくメンバーを募集しています。
ご興味のある方は下記より採用ページをぜひご覧ください。
柳川藩主立花邸 御花について
約 400 年の大名文化を今も柳川藩主の末裔が受け継ぎ、運営している老舗料亭旅館。現在、伯爵家時代の邸 宅と庭園を含む約 7000 坪の敷地全体が国指定名勝に指定されており、文化財の新たな魅力を創出するた め、様々な体験を企画し、提供しています。
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