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大切な人ほど傷つけてしまう人がいる。


可愛さ余って憎さ100倍なんて言葉もありますし
依存的敵意なんていう言葉もあります。
大好きなはずなのにその人を遠ざけて傷つけてしまう心理のお話。。


白黒思考や、理想化脱価値化、曖昧な境界線、
他責思考や認知の歪みなど
自分の無意識の中のことなので、
気がついていない人は
案外自分は完璧だと思い込んでます。
白黒の『白』
理想化脱価値化の『理想』の状態で
『自分は正しい』『自分は優しい』と思い込んでいます

本来ならその人の優しさなどは
自分が思うことではなくて他人が感じるものなんですけど、
びっくりするほどまっすぐな瞳で
『自分ほど優しい人はいない』と断言したりするんです。
自分の心を守るために常に自分のことは
理想化してますし、
素晴らしい自分でいないと生きていけないという思い込みを、育つ段階で刷り込まれてるんだと思います。。。


人間関係に距離があるうちは驚くぐらい
いい人で親切なのに
仲良くなり距離が近くなると豹変するように支配的になる人。。見たことありませんか??
これは相手は別の人間であると言う境界線が曖昧になるから起きてしまうことなんです。

他人のうちは遠慮できるけど
一心同体になると支配的になる感じです。
仲良くなっても相手は他人であるということがわからない人たち。。



白のうちはいいんです。
白黒の白。
理想化脱価値化の理想のうちは、
自分と相手はピッタリ一体ですから、
自分のように相手を大切に過保護に接することができると思います。。

問題は相手が自分ではないということが
滲んできた時です。
当たり前なんですよ?別人ですから。
しかし境界線の曖昧な人かしたら、
自分にとって都合の悪い動きを相手がしようものなら、
一気に脱価値化に進み、白黒の黒に向かいます。

ここ。。。なぜこんなことが起きるのかというと『不安』と『恐れ』のような気がしてます。


大切な人を失いたくない
安心したいから言うこと聞いて欲しい
誰にも渡したくない
傷つきたくない

このような恐れを回避するために
白を無理やり黒にします
嫌いだからとか、鬱陶しいからとか
ウザいからとかではなく。。

失ったショックを受けたくない
傷つきたくない
誰にも渡したくないからこそ
ショックを相手から受けないように怯えて、
相手を自分から傷つけて、
相手が離れていって取り残されたら生きていけないから、自分から切り捨てて。
相手のタイミングでショックなことがあるぐらいなら自分のタイミングで仕掛ける!!!
みたいな心理なんだと思います。。



とても悲しい心理。。
大切であればあるほど、失った時に心が壊れてしまうという想像に支配されて
一方的に人間関係を壊してしまい、

思い込みを現実にしてしまうんです。。

愛していれば愛しているほど。。
大切な人ほど。。
距離が近い人ほど。。。
自分を嫌いになるはず
自分に嫌気がさす日が来るはず。。のように、

心理が働いてしまって
関係を断ち切ってしまう人がいます。。


でも。。自分の中の恐れが、
相手の心にいるとは限らないんです。

その人はもう失うと決めつけてしまっていますが。。
相手はそんなつもり全然なかったりします。

冷静に考えると。。
自分を嫌っているのは相手ではなく、
自分ってことに気がついたらいいなと思います。



育ちの段階で極端な過保護(親の支配下)。。または大きな虐待を受けたという子ども時代という背景があるので、
決してあなたのせいではないのです。。

もう記憶にもないような子ども時代のトラウマを
今出会った目の前の人に投影してるだけ。。。


この投影というメカニズムも実はすごく一般的で
かなりいろんな場面で使われているのですが
言語化できないほど難しいです。。


でも一つ言えることは
人は一人一人良いところも悪いところも持っていて、
あなた自身が嫌いなところと
相手の嫌いなところは必ずしも一致しないし、
何個か欠点があったとしても、
あなた自身の魅力がなくなるわけじゃないと思います。


私も自分の嫌いなところがあります。

人の顔色を伺ってしまったり、
嫌なことを断れなかったり、
傷つける人を切ることもできないですし。。
ウジウジしたり泣き虫な一面もありますし。。
他にもいっぱい笑

でもそれを含めて自分であり、欠点があるからと言って、良いところまで消えるわけじゃないと思います。


人と出会うということや
人を好きになるということはとても素敵なことなので、欠点も含めて丸ごとの自分。
欠点も含めて丸ごとのお相手をちゃんと感じることができますように。。


相手にイライラする時は
自分の心に不安や恐れがある時だと思うので
まずは自分の中に答えを探しにいって
それでも不安なら、その不安も丸ごと
相手と分かち合うことをオススメします。

大切な人を傷つけてしまう人へ。
まずはあなたがとても傷ついているということに
気がついてもらえますように。



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