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歩調と縁


わたしは何をするにも人より時間がかかります
仕事を覚えるのも
新しい機材の使い方も
お料理を覚えるのも
環境に慣れるのも
子育てに対しても
愛情に関しても

自分の中で育てて行くのにかなり時間がかかります。

私の『好き』という歩調はとてもゆっくり重なっていきますし、
時に立ち止まったりもします。

私が望む雰囲気の人は
私の歩調に合わせなくてもいいから
置いて行かない人。
安心感のある人がいいなと思います。

家族で歩いていても私が1番遅いです
私の写真とかは意識して撮ったもの以外は
背中が多い。笑
私は家族の背中をみて暮らしているんですよね。


お互い好きなことをしつつ、
たまに振り返ってくれていたり、
立ち止まってくれたり、
歩み寄ってくれる人間関係が居心地がいいです

歩幅や歩調というのは
一緒に歩んでいくのにとても大切で、
同じじゃなくてもいいから、
後ろに私がいることを知っていてくれているのが
愛のような気がします。

振り返って駆け寄ってきてくれる笑顔に
わたしは幸せを感じるし、
手を繋いでお散歩したり、お出かけするのも楽しいです

人から見て特別な自分じゃなくても、
私と目の前の人の時間は、ただの平凡な日々を
自分たちが特別に感じていればそれで
十分です。



私は空が好きなので
毎日空模様を見てますし、
月の形を報告しあったり、
天体ニュースみたいなのをキャッチすると
家族でお外に出て空を眺めにいきます
そんな日に限って、曇ってて見えなかったりするんですけど。笑


走り去る人はいつも何かに頑張っていたし、
何かに夢中になってました。
後ろにいる私たちに気がつくことなく、
自身の理想や野望みたいな志に挑戦してて
常にひとつのことにのめり込む形で走り去ります。。。

同じ時間を過ごしているはずだし、
私の1秒も、相手の1秒も同じはずなのに。。
私の1日も、相手の1日も同じ24時間のはずなのに、忙しい人は手を繋ぐ時間も、
目を合わせる時間もなくなるのです。

『歩調が合わなくなる』

どんなに望んでも
どんなに追いかけても
他に目を向けた人には追いつけないようにできているみたいで、
その人たちは振り返ることもなく、
早足で違う道へと進んでいきます。

そういう時の私の気持ちは『分散』を願ってたりします。
ひとつじゃなくていい。
私だけじゃなくていい。
色んなところに目を向けてていいから
切り捨てないでほしい。。

これは依存の治療の考え方なんですよね。
『依存先の分散』『依存先を増やす』ことにより、のめり込んだり切り捨てたりのパワーバランスを緩やかにする試みなんですけど、

歩調が急激にズレる人は
1方向しか見てないので、
良く言えばすごい一途でその方向が全て!!
って真っ直ぐな心の持ち主ではありますし、
目標に向かっての努力も並大抵ではないと思いますし、頑張り屋さんなので
野望を叶える人も多いと思いますが、
ずーーっと頑張り続けるっていうのは
人としては苦しい生き方なので、
案外限界もすぐ訪れそうですよね。。

真面目すぎてのめり込みやすい人は
それだけ失うものも多いと思うんです。
去って行く人は止められませんが、
自分から去るのは自分の力で止められますからね。。
それを知っているだけで
失うものは少なくなるのではないでしょうか??


とても不思議だなぁと思います。
縁と同じ。

縁も繋がる時は引き寄せられるように
相手から繋がってくれますし、

どんなに私がずっと繋いでいたくても
相手が切ろうと思えば切れて行きます。

まるで風や波のような印象です。
向こうが触れてくれることはできるのに
私からは触ることも捕まえることもできませんから。
どんなに頑張っても無理なので
縁は不思議ですよね。


でも巡るんだと思います。
季節のように、一度あったことはなかったことにはできないし、思い出せなくても忘れることもないので。

いつか巡り巡って風がそれぞれの時間に
縁を運んでくれたとき、
歩調がまた合うのかもしれないですね。


私は自分の歩みを気に入ってます。
時間はゆっくり過ごしたいんです。
子育てをしながらいつも、子どもたちは私に
『ママ大好きだよ』と言ってくれて
『ママずっと一緒にいようね』と
私のそばにいてくれて、
私に癒しと幸せをくれてますが、

私は子どもたちはいつか大人になることを知っているから。

私は彼女たちとの暮らしが始まった時から
この生活の終わりを知っているからです。

いつか子どもたちはそれぞれの道へ、
それぞれ巡り合った大切な人と自分の人生を歩んでいく大人になるからです。

子育てを、『子どもを育てる』という意識より

『いつか大人になる人間を育てている』という感覚です。


だから私はゆっくり歩いていたいなと
思ってますし、
振り返ったらそこに絶対いて
いつでも受け止められるような気持ち。。
どんなときも誰に対しても、受け止める器を持った自分になりたい。。
自分の人生をのんびり歩いていきたいと思ってます。





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