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勇気を出して警察署へ相談 ~ADHDっ子 中学2年生 その10

今の環境を変えるための行動に出た私

中学校のスクールカウンセラーの先生のアドバイスを受けて警察署へ行ってきました。

警察署へは何度か言ったこともありますが、正直ドキドキ。

なんて説明していいものか…

どこに行けばいいものか…

わからないことだらけ!!

警察署の中に入ってきょろきょろ。

一時停止する私。

鬱の状態だと、基本的に頭が回っていないから行動がものすごく遅くなるのです。

そんなボーっと立っている私を見た受付の警察官のおじさんが

「どうしましたか?こちらへどうぞ!」

と声をかけてくれました。

「あの…ちょっと子どもが家で暴れて大変で…」

と話したらすぐさま内線でどこかに連絡してくれました。

「じゃぁ、2階の生活安全課に行って!」

と放り出される。

えっ。ど…どこ???

キョロキョロしていると、また違う警察官の方がエレベーターの場所を教えてくれました。

ドキドキしながらエレベーターに乗る。

もう、わけがわからな過ぎて

「確か2階だよね…で…どこに行くんだっけ???」

テンパりまくりの中、2階に到着。

2階で降りてまたキョロキョロ…。

なんだっけ…どこだっけ…

しばらくキョロキョロしていたら私服の警察官の方が声をかけてくれて「生活安全課」に案内してくれました。

初めての生活安全課

通された部屋がテレビに出てくる取調室みたいなところ。

机があってパイプ椅子が4つある。窓もない狭い個室。

普通に何事もなく生活していたら足を踏み入れることはないであろう、そんな部屋。

殺風景なその部屋の雰囲気に飲み込まれそうになっていたら若そうな私服の刑事さんが入ってきました。

ひゃ~!私服の刑事さんもドラマでしか見たことない。

まさか自分が関わることになるとは…

何か悪いことをしたわけではないけど、もう逃げられない緊張感…

私にとって普段の生活とかけ離れた環境に飛び込んでしまって、自分のやっていることが大げさなのではないかと不安になってきました。

挨拶をしていただいた刑事さんはとても親切で、家族構成から始まり、一通り私の話しを聞いてくれました。

実際、家の中は壊されても、私や下の子達への被害は今のところありませんでした。

(椅子が飛んできて避けることができて当たらなかったって言うことはあったけど)

だけど、その今ギリギリ抑えられているリミッターが外れた時、こちらへの暴力につながりかねないことを伝えると

刑事さんは

「娘さんが暴れた時、警察に電話をすることはできますか?」

と聞かれました。

ですが、キレて暴れている時にまずやるのは家の電話から携帯からすべて剥ぎ取るように奪われてしまって誰かに助けを求めることすらできない。

これは長女が暴れた時に「警察に通報するよ!」と言ってしまった事がきっかけで、徹底して通報できないような環境にさせてしまっていたのです。

だから、危ない時は外に飛び出すのがやっと。

その状況で警察に電話をすることなんて絶対に無理でした。

そこで刑事さんからの提案

「例えば、娘さんが家にいる時に一度家に訪問させてもらって娘さんと話をさせてもらうことはできますか?」

と。ふむ。。

何かしたらお巡りさんが来るよっていうバリアみたいなものにはなるのかなと…。

そこで一つお願いをしました。

「例えば家に来る時に私服ではなく制服できてもらうことはできますか?たぶん、私服の刑事さんを見ても娘はピンとこないと思うんです。」

「あ~。そうかぁ…。でも、この格好になっちゃうんですよね…」

「そうなんですね…。ん~。」

と、二人で悩み、「とりあえず娘さんが家にいる時を見計らって電話してもらえれば一度家に行きますよ!」

ということで話しは終わりました。

帰り道、いろいろ考えました。

私服警官が家に来て効果があるのか…

来たことで逆に逆上して暴れるんじゃないのか…

長女が家にいる時に電話をするにしても狭い我が家で長女にバレないように電話をするのも至難のワザ。

長女の機嫌を伺い、長女がキレないように顔色を伺って過ごす日々。

そんな中、どんなタイミングで行動を起こすか…

まるでDV旦那が家にいるような環境の中、警察に電話をする勇気もないまま過ぎる日々…

長女に何を言われても、どんなに脅されても絶対に屈しない、弱みを見せないドーンと構えた母親の姿を見せてきましたが、心の中では長女への恐怖心は拭えず、行動する勇気よりも長女に刺激を与えないように生活をすることを選んでしまい、警察に電話をすることはできませんでした。

最後まで読んでいただきありがとうございます☆頂いたサポートは子ども達の笑顔のために大切に使わせて頂きます(*^^*)心からの感謝をあなたに…...♪*゚